FUT法とは？施術の流れやメリット・デメリットを分かりやすく解説

薄毛の治療法の1つに自毛植毛があります。
FUT法は、自毛植毛の術式の1つです。

FUT法とは、どのような自毛植毛の施術なのでしょうか。
また、FUT法にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

本記事ではFUT法について以下の点を中心にご紹介します。

• FUT法とは
• FUT法の施術の流れ
• FUT法のメリットとは
• FUT法のデメリットとは

FUT法について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

1. FUT法とは
2. FUT法で行う施術の流れ
3. FUT法で施術する場合のメリット
   1. 施術直後も自然な仕上がり
   2. 費用が安い
   3. 拒絶反応が起こりにくい
4. FUT法で施術する場合のデメリット
   1. 術後の傷が残る
   2. 術後のダウンタイムが長い
   3. 採取時間が長い
5. アイランドタワークリニックのFUE法
6. FUT法での施術がおすすめな方
7. FUT法についてよくある質問
   1. 施術の時の痛みはある？
   2. 術後から回復するまでどのくらい時間がかかる？
   3. 施術後の被り物はいつから大丈夫？
8. 髪以外の場所にも植毛できる？
9. FUT法のまとめ

FUT法とは

FUT法とは、男性型脱毛症の影響を受けにくく薄毛になりにくい後頭部の毛髪を切り取り、薄毛の気になる部分に移植する手術法です。

メスを使用し、薄毛になりにくい部分の頭皮を切除します。
切除した頭皮を株分けし、薄毛の気になる部分に移植するため、定着率が高い自毛植毛の技術といわれています。

出典：自毛植毛法の一つ、FUTとは

FUT法で行う施術の流れ

自毛植毛施術の際には、カウンセリングを受けます。
カウンセリングでは、自身の悩みを伝えたり植毛計画を医師にご相談ください。

カウンセリング後は、FUT法での手術開始です。
FUT法ではまず、頭皮を横長の帯状にメスで切除します。
約10〜20cmの帯状の皮膚を、薄毛の影響を受けにくい後頭部や側頭部から採取することが多いです。

切除した頭皮は毛包単位で株分けします。
株分けした自毛は、薄毛の気になる部分に1株ずつ丁寧に移植します。

移植の際には拡大鏡を使用して、適切な深さの切れ込みを入れていきます。
切れ込みを入れた部分に、株分けした自毛を全て移植します。

FUT法で施術する場合のメリット

FUT法で施術する場合、以下のようなメリットがあります。

• 施術直後も自然な仕上がり
• 費用が比較的安い
• 拒絶反応が起こりにくい

それぞれ解説します。

施術直後も自然な仕上がり

FUT法は移植する部分に必要な分だけの組織を、皮膚ごと切除します。
また、毛髪を刈り上げる必要がないため、施術直後も髪型の変化はわかりづらいです。

切除した組織は皮膚ごと移植します。
自身の皮膚をそのまま移動するので、移植後は自然に定着しやすいです。

費用が安い

FUT法は、自毛植毛の中では医師にかかる負担が少ない施術法といわれています。
また、たくさんの毛髪を1度で採取できるため、他の自毛植毛よりも短い時間での施術が可能です。

そのため、他の自毛植毛より費用は安くなることが多いです。
自毛植毛の費用を抑えたい方にはメリットと言えます。

拒絶反応が起こりにくい

FUT法は自毛を採取して移植する手術法です。
自身の皮膚をそのまま移植するため、拒絶反応が起こりにくくなります。

体内に異物が入ると、体から異物を追い出す作用が働きます。
感染症や皮膚トラブルなどといった反応が、拒絶反応と言われるものです。

FUT法では、この拒絶反応が起こりにくいメリットがあります。

FUT法で施術する場合のデメリット

FUT法で施術する場合にはメリットがある反面、デメリットも存在します。

例えばFUT法で施術する場合のデメリットには、以下のようなものがあります。

• 術後の傷が残る
• 術後のダウンタイムが長い
• 採取時間が長い

それぞれ解説していきます。

術後の傷が残る

FUT法は、メスを使い頭皮を横長の帯状に切除します。
切除した部分は縫合するため、周りの毛髪が伸びてくれば傷跡は隠れます。
また、時間の経過とともに、傷跡は目立たなくなるかもしれません。

しかし、縫合した傷跡が完全に消えることはありません。
加齢で薄毛になってきた場合、傷跡が目立つ可能性があります。

術後のダウンタイムが長い

FUT法には、術後のダウンタイムが長いというデメリットがあります。
ダウンタイムとは、施術後の肌が元の状態に戻るまでにかかる時間のことです。

FUT法は、メスで頭皮を切除します。
切除する範囲も他の自毛植毛より広いため、ダウンタイムまで時間がかかります。

採取時間が長い

FUT法は人の手で頭皮を切除していきます。
薄毛の気になる部分の広さにもよりますが、採取に時間がかかる可能性もあります。

たくさんの毛髪を1度で採取できるものの、拘束時間が長くなってしまう点はデメリットと言えます。

アイランドタワークリニックのFUE法

アイランドタワークリニックでは、このようなFUT法のデメリットを考慮し、FUE法(i-Direct)による自毛植毛治療を行っております。
詳しくは以下のページをご参照ください。

i-Directと従来の手法との違い

https://ilandtower-clinic.jp/service/operation/detail/

FUT法での施術がおすすめな方

FUT法は、頭皮を横長の帯状に切除します。
大きさも10～20cm程と、広い面積の毛髪が採取可能です。
そのため、薄毛の範囲が広い方におすすめの施術法といえます。

また、FUT法は頭皮が柔らかい方におすすめの施術法です。
もともとの毛髪量が多かった、1本1本の毛髪が太かった方などは、頭皮が柔らかいと言われています。

FUT法についてよくある質問

ここからは、FUT法についてよくある質問を紹介していきます。

FUT法について、以下のような気になることがあると思います。

• 痛みはあるのか
• 回復するまでどのくらい時間がかかるのか
• 被り物はいつから大丈夫なのか

ぜひ参考にしてください。

施術の時の痛みはある？

施術の時は麻酔を使います。
麻酔針を刺す時に少々痛みを感じることもありますが、施術の時は麻酔が効いているため痛みは感じにくいです。

施術が終わり麻酔が切れると痛みを感じるので、痛み止めを服用する場合があります。
施術部の痛みは、痛み止めによって緩和する効果が見込めます。

麻酔針を刺す時や、麻酔が切れた時の痛みの感じ方には個人差があります。

術後から回復するまでどのくらい時間がかかる？

FUT法の場合は切除する範囲が広いため、他の自毛植毛よりも回復するまで時間がかかります。
他の自毛植毛では1～2日で回復しますが、FUT法の場合大体1～2週間ほどかかります。

施術後の被り物はいつから大丈夫？

通気性の良い帽子の場合、施術後すぐに被っても問題ありません。
かつらやヘルメットの場合は、施術後2日目から着用できます。

ただし、かつらを着用する場合には、着脱可能なタイプを選ぶようにして下さい。
またヘルメットの場合は、施術部にヘルメットの重みがかからないように注意が必要です。

髪以外の場所にも植毛できる？

植毛というと、頭髪というイメージが強いです。
しかし中には、頭髪以外の部分も植毛したいと考えている方もいるかもしれません。

海外では、ひげ植毛が注目を集めています。
特にニューヨークでは、ひげを伸ばしたスタイルが流行中です。

また、顔に残っている傷が気になる方や、あごひげのおしゃれを楽しみたい方にも、ひげの植毛手術は注目されています。
ひげ以外では、もみあげや眉毛・わきの下などにも植毛が可能です。

FUT法のまとめ

ここまでFUT法についてお伝えしてきました。
FUT法について要点をまとめると以下の通りです。

• FUT法とは、自毛を皮膚ごと切り取り、薄毛の気になる部分に移植する手術法
• FUT法のメリットには、施術直後も自然な仕上がり・費用が比較的安い・拒絶反応が起こりにくいことなどがある
• FUT法のデメリットには、術後の傷が残る・術後のダウンタイムが長い・採取時間が長いことなどがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。