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安全と快適のために、看護師にできることを全力で。看護師教育の勘所。

  • CREATE: 2019/04/11
  • UPDATE: 2023/02/17

看護師研修は厳しいけれど、ただひとつの正解はすべての判断基準を患者様の目線に合わせることだけ。

研修修了までの教育に、決して妥協しない

看護局長であるMZさんは看護師の教育係でもありますよね

看護局長MZさん)はい。場面毎の基本的な手順を先ずは伝えていきます。でも一方で、マニュアル通りに行うことだけでは患者様の気持ちにお応えできないこともありますので、臨機応変さも必要になります。ですので、行動は理由とセットで教えることで、何が必要なことかを、しっかりと理解してもらえるよう意識しています。基本的な業務については仕組み化することで例外を作らないようになっています。研修には細部に渡るまでチェックリストがあって、それをすべてクリアしないと研修は修了しないんです。

看護師SDさん)スタッフ同士でも切磋琢磨している空気なんですが、それが心地いいと思う人が集まってくる。みんな無意識で動いていますよね。

看護局長MZさん)だいたい研修が明けるのは4ヶ月くらい。長いと5ヶ月、6ヶ月と延長になります。

看護師HNさん)難しいのはやっぱり、インプラントですね。グラフト(髪を作る細胞片)の植え込みです。頭の右側は右手で、左側は左手で植えるのですが、右手と左手にそれぞれ合格ラインが定められていて、それをクリアできないと修了できません。

不安を軽くするためにできることを考える

技術面の研修がとても厳しいのですね

看護局長MZさん)看護師は施術の介助全般を行うので、自分の手先だけに集中していてはいけません。ライトを合わせたり、頭皮を押さえたり、医師にきちんと道具を渡す、ガーゼをきちんと置く、モニターで血圧や心拍数を確認する。患者様の様子も常に確認していますし、心配りまでできて一人前ですね。

看護師SDさん)麻酔の注射は個人差があるのですが、痛みを感じる方には、「頑張ってくださいね」と手で背中をポンポンとしたりさすったりして、できるだけ意識をそらしていただけるように工夫しています。
どの看護師も、麻酔が終わるまではみんなしていますね。

看護局長MZさん)安全はもちろんのこと、患者様に安心や快適を提供するのも看護師の仕事だと思うんです。「ここで施術をしてよかった」と思っていただけるよう、あたたかい接遇を心がけています。研修では、言葉遣いや身だしなみなどにも沢山のチェックポイントがあるんですよ。

看護師SDさん)私は、施術中に数字をお伝えするようにしています。「1時間経ちましたよ、体勢どうですか。大丈夫ですか」とか、「残り300で終わりますよ」とか。
施術するグラフト数が1,500だったら、あと300ならこれくらいかな? と想像しやすいと思うんです。漠然と時間を待つのって苦痛だと思うので、少しでもご不安が軽くなればと思っています。

 

言葉通りになっているかを、見て欲しい

その気配りも研修で教えてもらうものですか

看護局長MZさん)どんな業務においても、看護師の立場で患者様のことを考える、ということを約束事にしています。それができていれば、安全もサービスも、よいものになっていくと思っています。それだけが答えですね。

看護師SDさん)オペ室に入る前までは、患者様と一番長い時間を過ごすのはアドバイザーです。でも、実際に施術で関わるのは看護師なので、患者様の気持ちのフォローも私たちの仕事だと思っています。どんな方でも施術は不安なものと理解して、寄り添う気持ちでいたいです。

看護局長MZさん)安全にもサービスにも意識の高いスタッフが揃っていることの実感があります。その精神がどこまで行動に浸透しているか、一度見に来てもらえたらと思います。

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