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多くの患者様の症例から、技術を磨く看護師

  • CREATE: 2019/12/17
  • UPDATE: 2023/02/17

様々な患者様の施術経験をもとに、職人的に究めていく

グラフトをできるだけ触らないことが大切

インプラントで空気圧を利用しているのが特徴的ですね

看護師YNさん)私は整形外科メインの混合病棟、美容外科、植毛治療のクリニックを経験してここに来ました。ですので、植毛自体は携わったことがあったのですが、インプラントを専用の空気圧を利用する機器で行うのはアイランドタワークリニックが初めてです。
昔はストリップ法だったので、皮膚を切除して株分けし、スリットと呼ぶ切り込みを頭皮に作ってピンセットでグラフトを入れていく方法でした。
ただ、私が経験した植毛では生着率がよくありませんでした。

なぜでしょうか

看護師YNさん)株分けする時やスリットにピンセットで入れていく時、そのどちらかか両方に株を傷つけていた可能性があったのではないかと思います。特にインプラントが難しいんです。上手に植えないと、なかなか綺麗に入らない。基本的には幹細胞のあるグラフトの下の方は触らないようにしますが、うまく入らない場合は仕方ありません。入らなければ、入れ直したり押し込んでみたりするしかありませんでした。それにより、グラフトへのダメージが大きかった可能性もあります。

アイランドタワークリニックに来て、生着率の違いに驚きました。当時のアイランドタワークリニックの植毛は、ストリップ法による採取、ホールへの機械式インプラントでした。機械の力は大きいと思います。インプラントの機械は、セットすれば空気圧でグラフトを押し出すことができるので、無駄にグラフトに触れることがありません。ダメージは0です。採取も、ストリップ法からi-direct法へ進化し、更にグラフトを傷付けるリスクが減りました。株分けをする必要がないので、グラフトを何度も触ることがなく、掴むのはたった1回だけなんですよ。

 

たくさんの経験をもとに磨きをかける

現在の技術はどうですか

看護師YNさん)本当に生着率がすごいと思います。個々のケースに対応できる力は経験で得ていくものなので、施術回数が多いことは技術力の高さの根拠と言えると思います。
やっていることは植毛一つですが、患者様によって施術の難しさはまったく異なります。頭皮の収縮具合や、むくみやすさ、毛包組織の癒着の強さやグラフトの長さなど、千差万別なんです。髪質だって異なります。外国人の患者様で髪のカールが強い方は、皮膚の中からカールが始まっているので、採取もインプラントも非常に難しいんです。
こういった難しい症例の施術回数が多ければ、それがさらに技術力を押し上げていきます。職人的に追求できる恵まれた環境です。

 

これまでに経験したどの職場よりも厳しい環境

アイランドタワークリニックは今後どうなっていくでしょう

看護師YNさん)品質とスピードの両立を、ずっと追い求めていくと思います。臓器移植と一緒で、できるだけ早く体に戻すことは、生着率を上げるために大切です。研修では、右手と左手それぞれに明確な課題が与えられています。まずはそれをクリアすること、でもそれだけではいけません。研修を乗り越えた先にある目標はさらに厳しいです。

先生には3,000グラフトを2時間で戻して欲しいと言われています。2.4秒に1本をインプラントしなければならないので、研修の倍のスピードです。
時間をかけてでも丁寧にやりたい! というスタッフもいて、その気持ちもわかるのですが、どっちを優先するかではなく「丁寧に早く」が求められる。これまでに経験したどの職場よりも厳しい環境だと思います。

厳しい中でのモチベーションは?

厳しい環境、といってもこれはあくまで「患者様のために」をモットーに、どうすればよりよい植毛ができるか、どうしたら患者様が喜んでくれるか、を自分たちで考えた結果です。ストリップ法から始まりi-direct法への移行や、器具の開発、マニュアルの整備など、これまでも様々な改良をしてきました。私はアイランドタワークリニックに勤めてもう10年以上となりますが、患者様のために、という信念をぶれずに進化していくこのクリニックを誇りに思っています。
これからもさらなるスピードアップと高いクオリティーを目指し、最高の技術とおもてなしの心で患者様と向き合っていけるよう頑張っていきたいと思います。

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