2024/12/22
植毛
自毛植毛とは、薄毛の気になる部分にAGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい髪の毛を薄毛が気になる部分に移植する治療法の一つです。
簡単にいうと、毛根の移植ということになります。
一言で自毛植毛と言っても、その施術方法は1種類ではありません。
それでは自毛植毛には、どのような施術方法があるのでしょうか。
また、それぞれの施術方法のデメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。
本記事では自毛植毛の技術について以下の点を中心にご紹介します。
自毛植毛の技術について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
植毛とは、AGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい主に後頭部にある毛髪を使用し、し、薄毛の目立つ箇所に移植する、薄毛の治療法の一つです。
自毛植毛には、以下の3種類の技術があります。
それぞれの技術について、詳しく解説します。
FUT法は、頭皮を横長の帯状に10~20cm程度切除し、薄毛部分に移植する手術法です。
1995年頃に自毛植毛の方法として発表されました。
頭皮を剥がす手術方法であることから、ストリップ法とも呼ばれています。
FUT法ではまず、帯状に切除した頭皮を毛包単位で株分けします。
株分けした毛髪を、1株ずつ薄毛の気になる部分に植え付けていきます。
FUT法は、発表された当時はとても画期的な手術法といわれていました。
しかし、メスを使用するため、採取後に縫合する必要があります。
そのため、採取した部分には、長い傷跡が残ってしまいます。
また、個人差はありますが、痛みが強く残る場合もあります。
FUE法ではメスは使いません。
パンチプレートで毛の組織を直接採取し、薄毛の箇所に移植する手術法です。
自毛植毛の方法として、2001年に発表されました。
パンチプレートは直径1mm程度で1株ずつ繰り抜くため、痛みがあまり残らないといわれています。
また、繰り抜いた際の穴は、時間経過で自然に閉じる程小さいため、傷が目立ちにくい点もメリットになります。
ただし、頭皮から直接1株ずつ採取する技術が必要となります。
手術の難易度が高くなる分、手術費用は高くなるという点はデメリットといえます。
CHOI法は植毛専用の針で穴を開け、植え込みを行う手術法です。
韓国の大学教授、Choi氏が開発した自毛植毛の方法です。
Choi氏が開発したことから「CHOI法」と呼ばれています。
また一般的に「ニードル法」とも呼ばれています。
CHOI法は、植毛専用の数種類の針を使用するため、角度の調整がしやすい点がメリットです。
傷口が小さく、生え際のような薄毛の目立ちやすい部分に適した手術法となっています。
デメリットは、毛髪を1本1本植え付けていくため時間がかかることがあげられます。
また、広い範囲の植毛には向いていない点もデメリットといえます。
1本1本手作業で植え付けていくため、費用も高くなる傾向があります。
このようなことから、現在CHOI法を取り入れているクリニックは少なくなっているようです。
自毛植毛にはさまざまな効果があります。
ここでは自毛植毛の効果を、以下の観点から解説していきます。
自毛植毛は、薄毛の影響を受けにくい部分の毛根の移動をする手術法です。
毛根の組織ごと採取するため、植毛した毛は今までと同じように伸び、生え続けます。
さらには、自毛植毛で移植した毛は、AGAの影響を受けづらいという特性を持っています。
自毛植毛後は、植毛部分は薄毛になりません。
自毛植毛は、自毛を採取、移植する手術法です。
自毛を移植するため、拒絶反応が起こりにくいです。
人間の体は体内に異物が入ってくると、その異物を体外に出そうとします。
このとき、炎症などの症状があらわれることがあります。
これが「拒絶反応」と呼ばれるものです。
自毛植毛は、元々自身の体の一部である自毛を移植するため、拒絶反応が起こりにくいとされています。
自毛植毛は、自分の髪の毛を毛根の組織ごと移植します。
自分の髪の毛を使用し移植するため、元々残っている毛にも馴染みやすいです。
自毛植毛では、髪の毛質や生え癖も考えながら植毛していきます。
植毛した毛と、元々残っている毛のバランスを調整しながら移植するため、ナチュラルに仕上げることが可能です。
ナチュラルな見た目で、周囲に植毛をしたとばれにくいということがあります。
自毛植毛は自由診療にあたります。
手術にかかる費用は保険適用外のため、全額自己負担となります。
クリニックや手術方法で費用は異なりますが、高額になる可能性が高いです。
しかし、アイランドタワークリニックでは120回の分割払いが可能です。
自毛植毛は1株あたりで費用の計算をしている場合が多くなっています。
植毛する株の数によって、費用が変わります。
植毛する範囲が広くなるほど、治療にかかる費用は高額になります。
また、自毛植毛で移植した部位以外の頭皮は、AGAの影響を受けるかもしれないというリスクは変わりません。
そのため植毛後も引き続き、AGAの進行抑制のための治療が必要になる場合があります。
人によってはAGAの進行抑制のための治療費がかかる可能性もあります。
自毛植毛の手術後、植毛周辺の毛が一定確率で抜け落ちてしまうことがあります。
ショックロスとはこのような症状のことです。
ショックロスは、手術後2週間〜2・3か月程度経った頃に起こることが多いといわれています。
ショックロスが起こる原因は、さまざまなことが考えられます。
考えられる原因として、
などがあげられます。
しかし、正確なことは医学的には解明されていないのが現状です。
ショックロスは、手術後4ヶ月~半年程度で治まることが多いといわれています。
個人差はありますが、約1年~1年半程度で元の毛量に戻ることがほとんどです。
ショックロスが起こった場合の対処法としては、以下の方法が挙げられます。
ケラチンパウダーとは、人工毛の粉末のことです。
薄毛の気になる部分にかけることで、毛髪のボリュームアップが期待できます。
人によってはかゆみなどの症状が出ることもあるため、使用の際は医師にご相談ください。
ショックロスの予防方法としては、以下の方法があります。
ショックロスが起きた場合の植毛も、保険適用外となります。
そのため、その分の追加費用がかかることは考慮しておく必要があります。
また、AGA内服薬やサプリメントの服用は、副作用のリスクが伴います。
ケラチンパウダー同様、使用の際は医師にご相談ください。
ここまで自毛植毛の技術についてお伝えしてきました。
自毛植毛の技術についての要点をまとめると以下の通りです。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。