結果が明確でブレない。そこが植毛の魅力でやりがいです。

移植時の毛根にかかるダメージを最小限に

私も、薄毛で悩んでいる患者の一人でした。悩んだ末、植毛クリニックへ相談に行き、実際に植毛手術を受けた事のある経験者です。植毛手術によって、暗雲に覆われた薄毛の悩みから解放された後は、様々な事に勇気と希望が持てるようになった事を覚えております。この体験、この変化を実際味わった人間だからこそ、お一人お一人のお悩みを軽視せず、より深く共感することができます。その上で、少しでも解放され新たな人生の扉を開くお手伝いができればという気持ちで、日々患者様と共に歩み、最適な治療を提供しております。

そして、植毛経験者であるからこそ、どうしても譲れないこだわりがあります。その一つとして、採取の際にいかに毛根にかかるダメージを少なく採取できるかという点があげられます。植毛手術は、他人の 毛や人工物を生着させることは困難なため、自分の数が限られた後頭部の毛根を、薄い部分へ移動する手術です。それゆえ、私はこの点こそがどこで手術をするかを選ぶ大きなポイントとなると考えています。私は植毛手術経験者であるため、毛根を採取する際に起こりえる、毛根の損傷が重く心に響きます。そのため、全ての患者様へ特に意識して、可能な限り毛根への損傷を少なく、最大限の結果(密度やボリューム感等)を引き出せる手術を常に模索しております。

昨今の世界的な植毛ブームにより、より安価でより数の多い手術を提供する医療機関も増えてきております。価格決定が 1株単位で行われる特性上、価格競争に陥りやすい手術です。しかし、最適な機器、刃、十分な人員と、それぞれの技術を高いクオリティで維持するためには、どうしても価格競争には勝つことができません。ただ、数千人単位の患者様を診察、治療した経験上お伝えできるのは、器具や技術力の差は必ず結果に反映します。そして治療のクオリティは、後頭部の株の残量にも大きく影響します。私はこの事を十分理解したうえで診察を行い、毛根へのダメージを最小限に抑える手術を提供いたします。

微細な手術のスペシャリスト

私は、当院で植毛手術の経験を積む前に、耳科手術の専門家として、耳の奥の骨や神経を扱う手術を行っておりました。耳の手術は、0.1ミリ単位の手技を要求される手術で高倍率の手術用顕微鏡を用い、数ミリ先は脳や重要な血管そして重要な神経が存在する場所を、限られた視野と手の感覚を頼りに行う繊細な手術です。そのような手術を私は、手先の器用さと優れた深部感覚を武器に、年間数百例行ってまいりました。現在その経験は、他院とは一線を画した繊細な植毛手術を提供するにあたり、非常に役立っております。

単純と思われる毛根のくり抜きも、毛根へのダメージを最小限に抑えようとすると、しっかり患者様一人一人の皮膚の性質の違いをつかみ、僅かな差異を読み取る必要があります。毛根に傷をつけずに採取するためには、その性質を捉え、パンチを挿入する角度、スピード、深さを、外観や皮下の感触を捉えながら調節を行うわけです。常に同じ手術は存在せず、患者一人一人に存在するわずかな違いを見逃さず、繊細な手技を提供する事は、決して誰にでもできることではありません。