人工毛植毛とは？植毛の種類やメリット、デメリットについて徹底解説！

人工毛植毛とは、化学繊維で作られた毛髪を移植する植毛方法です。
人工的に作られた毛を植え込むため、自分の希望する本数を植毛できます。

では、人工毛植毛にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、人工毛植毛にはデメリットがないのでしょうか。

本記事では人工毛植毛について以下の点を中心にご紹介します。

• 人工毛植毛とは
• 人工毛植毛のメリットとは
• 人工毛植毛のデメリットとは

人工毛植毛について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

1. 人工毛植毛とは
2. 植毛の種類
   1. 自毛植毛
   2. 人工毛植毛
3. 人工毛植毛のメリット
   1. 即効性が高い
   2. 髪の色が調節できる
   3. 施術の時間が短い
4. 人工毛植毛のデメリット
   1. 頭皮への負担がある
   2. メンテナンスの必要がある
   3. 維持費がかかる
5. 自毛植毛のメリット
   1. 拒絶反応が起こりにくい
6. 自毛植毛後の毛髪の寿命は？
   1. 植毛後の髪もAGA（男性型脱毛症）になる？
   2. 自毛植毛後、初期は髪が抜けてしまうのか？
7. 自毛植毛の費用とは？
   1. 自毛植毛の手術の全体的な費用
   2. 自毛植毛の後のフォローアップやメンテナンスの費用
8. アイランドタワークリニックの自毛植毛
9. 人工毛植毛のよくある質問
   1. 女性でも人工毛植毛はできますか？
   2. 毛染めをしても大丈夫ですか？
   3. 人工毛植毛していますが、自毛植毛に変えることはできますか？
   4. 植毛は何歳まで？
   5. 薄毛が気になり始めるのは何歳から？
   6. 植毛は何回やればいいの？
10. 自国と他国の植毛の歴史|黒髪の植毛や維持は大変？
11. 人工毛植毛のまとめ

人工毛植毛とは

人工毛植毛とは、化学繊維で作られた毛髪を移植する植毛方法です。

化学繊維とは、人の体に馴染みやすいナイロンやポリエステルなどです。
ナイロンやポリエステルは、表面に頭髪のような艶を出せます。
頭髪にあるキューティクルが再現可能です。

人工毛植毛は、植毛する量や毛髪の長さを自由に作れます。
自分自身の希望通りに毛髪の量を増やせたり、植毛後すぐに効果を実感しやすかったりする傾向があります。

植毛の種類

植毛とは、髪の毛が薄くなっている部分に自毛や人工毛を移植する薄毛の治療法です。
植毛には次の2つの方法があります。

• 自毛植毛
• 人工毛植毛

それぞれの違いや特徴について、解説していきます。

自毛植毛

自毛植毛とは、髪の毛が薄くなった部分に自毛を移植する治療方法です。
主に後頭部から、薄毛になりにくい部分の自毛を採取します。

自毛植毛では、まず後頭部自毛を毛根ごと採取します。
次に、薄くなった部分に切り込みを入れ、株を植え込みます。
移植した自毛は薄毛になりにくい性質を保ちながら成長するため、脱毛が進行する心配は無くなります。

自毛植毛には、

• FUT法（ストリップ法）
• FUE法（ダイレクト法）
• CHOI法（ニードル法）

という、3種類の施術があります。

人工毛植毛

人工毛植毛とは、ナイロンやポリエステルなどから人工的に作られた毛髪を移植する治療方法です。
ナイロンやポリエステルは化学繊維ですが、表面には艶があります。
そのため、頭髪のようなキューティクルの再現が可能です。

人工毛植毛では、人工的に作られた毛を植え込んでいきます。
人工的に作られた毛のため、本数の制限がなく何本でも植毛できるとされています。
また、頭髪の色も黒だけでなく、グレーや茶などが再現可能です。

人工毛植毛のメリット

人工毛植毛にはさまざまなメリットがあります。

例えば、

• 即効性
• 髪の色が調節可能
• 施術の時間が短い

などです。
それぞれについて、詳しく解説していきます。

即効性が高い

人工毛植毛では、人工的に作られた毛を使用します。
そのため、本数の制限がありません。
毛の量を気にすることなく、自分の希望する本数を植毛できます。

また人工毛のため、長さも調節可能です。
植毛後すぐにボリュームアップを実感でき、毛の量も長さも自分自身の希望通り自由に変えられるというメリットがあります。

髪の色が調節できる

人工毛植毛では、ナイロンやポリエステルといった化学繊維を使用します。
毛の色は医師と相談しながら、黒やグレー、茶など、自分自身の頭髪に近い色に調節可能です。

違和感のない自然な仕上がりが期待できます。

施術の時間が短い

自毛植毛ではまず、自分自身の後頭部から自毛を採取します。
その後、採取した自毛を移植していきます。
採取、移植という工程のため、施術の時間がかかってしまう場合があります。

一方で、人工毛植毛の工程は移植のみです。
人工的に作られた毛を移植するだけなので、自毛植毛よりも施術の時間は短い傾向があります。

人工毛植毛のデメリット

ここからは、人工毛植毛のデメリットについて解説していきます。
植毛のデメリットには、主に以下のようなことがあげられます。

• 頭皮への負担
• メンテナンス
• 維持費

頭皮への負担がある

人の身体は体内に異物が入ってくると、拒絶反応を起こすことがあります。
異物を身体の外に出そうとし、炎症や感染症をひき起こす可能性があります。

人工毛植毛では、人体にとって異物である人工毛を植え込むため、拒絶反応を起こす可能性があります。
拒絶反応が起こると、頭皮にはもちろん、身体へも負担がかかってしまいます。

メンテナンスの必要がある

自毛植毛の場合、移植した毛髪は自分の髪の毛として自分の髪の毛として成長していきます。
周囲の毛髪と一緒に、抜ける・生えるのヘアサイクルを繰り返します。
そのため、1度施術をすれば、その後のメンテナンスは必要ありません。

一方で、人工毛は、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維から作られています。
化学繊維のため、時間の経過とともに素材の劣化や変色がみられるようになります。

また、人工的に作られているため、生え替わることはありません。
周囲の毛髪と一緒に抜け落ちてしまう可能性があります。
人工毛植毛には、定期的にメンテナンスをしなければならないというデメリットがあります。

維持費がかかる

人工毛植毛は、1回の施術は自毛植毛より安い場合があります。
しかし、人工毛植毛では抜け落ちてしまう可能性があります。

自毛植毛の場合、毛髪が抜け落ちてもまた生えてきます。
そのため、皮膚にすき間ができることはありません。

人工毛植毛の場合、1度抜けた毛髪が生えてくることはありません。
人工毛を植えた場所と皮膚の間には、すき間ができてしまいます。
人工毛が抜けたすき間には、皮脂や垢・ほこりなどが溜まる可能性があります。
皮脂や垢・ほこりなどが溜まると頭皮が炎症を起こしてしまうことも考えられます。

炎症を起こしてしまうと、治療費が必要です。
人工毛植毛では、毛髪のメンテナンスに加え、治療費などの維持費が高額になる恐れがあります。

自毛植毛のメリット

自毛植毛にもメリットがあります。
以下では、自毛植毛のメリットについて解説します。

拒絶反応が起こりにくい

自毛植毛は、拒絶反応が起こりにくいとされています。
理由は自分自身の毛髪を使用するため、体が異物と認識しにくいからです。
これにより、炎症や感染などのリスクが低減するとされています。

アイランドタワークリニックの自毛植毛術では、術後の傷や痛みも少ない傾向にあり、ダウンタイムもほとんどないため日帰りで治療を受けられる場合があります。

基本的には翌日から洗髪も可能で、早期に普段通りの生活に戻ることができます。

詳しくは以下のページをご参照ください。
i-Directと従来の手法との違い

自毛植毛後の毛髪の寿命は？

自毛植毛は、AGA（男性型脱毛症）の影響を受けにくい性質を持つ後頭部の毛髪を薄毛部分に移植する治療法になります。
この治療法では、自身の毛髪を使用するため、拒絶反応が少なく半永久的な効果が期待できます。

以下では、自毛植毛後の毛髪の寿命やAGAの影響、初期の脱毛について詳しく解説します。

植毛後の髪もAGA（男性型脱毛症）になる？

自毛植毛治療では、AGA（男性型脱毛症）の影響を受けにくい性質をもつ後頭部から毛髪の細胞組織を採取し、薄毛部分に移植します。

そのため、AGAによる脱毛が進行しても、移植した毛髪は半永久的に成長を続けるとされています。

これは、移植された毛髪が元々AGAの影響を受けにくい性質をもつ後頭部から採取されているためです。

したがって、AGAの症状があるからといって、自毛植毛後の毛髪がAGAになる可能性は低いとされています。

自毛植毛後、初期は髪が抜けてしまうのか？

自毛植毛治療後、初期の段階で毛髪が抜けることがあります。
これは「一時的脱落」と呼ばれる自然な現象で、移植した毛髪の大部分が1〜3ヶ月程度で抜け落ちる現象を指します。

これは、移植された細胞が頭皮に固定される時にヘアサイクルが再設定されるためと考えられています。

新しく生じる毛髪が成長し始めると、移植時にあった毛髪は自然と落ちてしまいます。
しかし、これは一時的な現象であり、その後は新たに生えてくる毛髪が定着し、健康な毛髪として半永久的に成長を続けるとされています。

自毛植毛の費用とは？

自毛植毛を選択する際には、手術費用だけでなく、その後のフォローアップやメンテナンスの費用も考慮する必要があります。
以下では、自毛植毛の手術と全体的な費用、そして自毛植毛の後のフォローアップやメンテナンスの費用について詳しく解説します。

自毛植毛の手術の全体的な費用

自毛植毛の費用は、基本的には基本治療費と移植グラフト費で構成されます。
基本治療費は手術の基本的な費用で、移植グラフト費は移植する毛髪の数によって変動します。

アイランドタワークリニック「i-Direct」の費用は、

• 基本治療費：22万円（税込み）
• グラフト費：990円（税込み）

です。

移植する本数や範囲によって費用は異なるため、アイランドタワークリニックの無料カウンセリングでご相談ください。
また、アイランドタワークリニックでは、120回の分割払いが可能です。

詳しくは、以下のページをご参照ください。
自毛植毛の費用について | グラフト単価、基本治療費

医療ローンによる分割払いも可能で、月額3,000〜3万円程度で治療が可能です。

詳しくは、以下のページをご参照いただき、お問い合わせください。
医療ローンサービス「メディカルクレジット」について

自毛植毛の後のフォローアップやメンテナンスの費用

自毛植毛手術後のフォローアップやメンテナンスも重要な部分であり、これにも費用が発生します。
アイランドタワークリニックでは患者様に満足していただくために、アフターサポートプランをご用意しております。

これには、全額保証プランやAGAフォロープランなどが含まれています。
全額保証プランでは、移植毛の生着が全く見られない場合には手術代金を全額返金するか、追加費用なしで再手術させていただきます。
また、AGAフォロープランでは、植毛後に薄毛が進行しないためのAGA治療薬を1年間無料で処方させていただきます。

詳しくは、以下のページをご参照いただき、お問い合わせください。
全額保証・AGAフォロープラン

アイランドタワークリニックの自毛植毛

アイランドタワークリニックでは、このような問題を鑑み、人工毛植毛ではなく自毛植毛による薄毛治療を行っております。

詳しくは以下のページをご参照ください。

i-Directと従来の手法との違い｜植毛のアイランドタワークリニック

人工毛植毛のよくある質問

ここでは人工毛植毛のよくある質問をまとめています。
人工毛植毛を受けようと思っている方や、人工毛植毛に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

女性でも人工毛植毛はできますか？

女性でも人工毛植毛はできます。
今では薄毛の悩みを抱えている女性は多くなっています。

ただし、男性と女性では、薄毛になる原因が異なります。
施術の際には、まずは医師にご相談ください。

毛染めをしても大丈夫ですか？

カラーリングする際には、まずは医師に必ずご相談してください。
カラーリングする時期によっては傷口から雑菌が入ってしまう恐れがあります。

また、自毛植毛の場合は、カラーリングしても自然な仕上がりになります。
しかし人工毛はナイロンやポリエステルからできています。
そのため、自毛と同じようには染まらない可能性もあります。

人工毛植毛していますが、自毛植毛に変えることはできますか？

自毛植毛に変えられるかどうかは人それぞれです。
人工毛植毛から自毛植毛に変える際には、すべての人工毛植毛を取り除く必要があります。
残っている人工毛の量や、頭皮の状態で変わってきます。

植毛は何歳まで？

植毛手術に年齢制限は基本的には存在しません。
健康状態が手術を許す範囲であれば、どの年齢の方でも植毛手術を受けることが可能といわれています。

実際、80代の方々も植毛手術を受けている例は少なくありません。

ただし、自毛植毛の手術を受けるためには移植するための健康な毛髪が必要であり、その毛髪が存在しない場合は自毛植毛の手術を受けることはできないとされています。

植毛手術は一度に全ての薄毛部分に対して行う必要はなく、何回かに分けて少しずつ行うこともできます。
これにより、自然な見た目を保ちながら、段階的に薄毛部分を改善できるとされています。

薄毛が気になり始めるのは何歳から？

平均的に男性が薄毛の悩みを始めるのは38.2歳、一方で女性は41.4歳と報告されています。
成人男性の中で、自己を薄毛と認識している人は26.5%で、その中でも薄毛について悩んでいる人々は全体の20.3%（おおよそ5人に1人）に及ぶといわれています。

女性の状況を見てみると、全体の9.5%の女性が薄毛であると感じており、そのうち実際にそれが気になっている女性は8.7%（大体10人に1人）となっています。

植毛は何回やればいいの？

自毛植毛の回数には制限があるとされています。
自毛植毛の回数制限は、患者様の頭皮の状態や薄毛の進行度、そしてドナーとなる毛髪の量によります。
一般的に、生涯で自毛植毛が可能な回数は3〜6回、本数は1万〜1万5,000本程度とされています。
移植できる毛髪は患者様自身の頭皮から採取するため、有限だからです。

また、自毛植毛の成功は医師の技術だけでなく、患者様の頭皮の健康状態や毛髪の質にも大きく依存します。

したがって、理想的な結果を得るためには、複数回の手術が必要となる場合があります。

自国と他国の植毛の歴史|黒髪の植毛や維持は大変？

植毛の歴史は古く、その原型は19世紀には既に存在していたといわれています。
やけどで失われた毛を再生する研究が始まりでした。
その研究結果が脱毛症治療の手術法として発展したことで、自毛植毛の分野が確立されました。

失われた毛を再生する研究は日本で行われました。
しかし現在では、植毛手術は海外でも多く取り入れられています。
日本人と海外の方とでは、毛髪の色や質に大きな違いが多くあります。
白人の方では金髪や茶色が多く、多くの方が細くてウェーブをかけています。

日本人は、黒髪で1本1本の毛も太い方が多くいます。
そのため日本人は、頭皮の色調と植毛した毛での違いがはっきりしすぎてしまいます。
日本人特有の黒髪のコントラストが強いため、地肌が目立ちやすくなります。

人工毛植毛のまとめ

ここまで人工毛植毛についてお伝えしてきました。

人工毛植毛の要点をまとめると以下の通りです。　

• 人工毛植毛とは、化学繊維で作られた毛髪を移植する植毛方法のこと
• 人工毛植毛のメリットには、即効性・髪の色が調節可能・施術の時間が短いことなどがある
• 人工毛植毛のデメリットには、頭皮への負担がかかる・メンテナンスが必要・維持費がかかることなどがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。