2024/10/05
植毛
植毛手術に対する意見や情報は多岐にわたり、「植毛をやめたほうがいい」という声も聞こえてきます。
確かに、手術にはリスクやコスト、そして期待と現実のギャップに直面する可能性があります。
しかし、その一方で、植毛手術の技術は日々進化しており、多くの人々が満足する結果を得ています。
本記事では、植毛はやめたほうがいいのか、下記のポイントを中心に解説します。
植毛手術のメリットとデメリットを公平に評価し、「植毛したほうがいいのか?」という疑問に答えを出していきます。
植毛を検討している方の情報収集の助けになれば幸いです。
自毛植毛は薄毛の治療法のひとつです。
しかし、自毛植毛をして後悔したという声もネット上には散見されます。
デメリットを予め把握していないと、やめたほうがよかったという結果になってしまうかもしれません。
植毛をやめたほうがいい理由について、以下で見ていきましょう。
手術後に痛みが出ることで、やめたほうがいいと言われることがあります。
術後の痛みには移植する株の採取方法が関わってきます。
後頭部の皮膚を帯状に切り取るFUT法はメスで患部を切開するため、痛みも大きいと言われています。
その痛みは術後1週間は仰向けで寝られないと言われるほどです。
専用の器具を使い株を採取するFUE法は一般に痛みが少なく、最近よく用いられていると言われる手法です。
植毛をやめたほうがいいという理由について、傷跡の見た目に言及する声もあります。
前述のFUT法であれば後頭部に長い傷跡が残るため、見た目への影響は避けられないでしょう。
FUE法であれば大きな傷跡は残りませんが、ところどころまだらにかさぶたがつくことになるため、それが気持ち悪いと感じる方もいるようです。
完全に生え揃うまでの期間は不自然な仕上がりになりがちなので、術後の見た目を気にする方の場合ですと植毛はやめたほうがいいかもしれません。
費用が高額であることも、植毛をやめたほうがいいといわれる一因のようです。
自毛植毛は自費診療なので、たしかに治療費は高額になりがちです。
相場は70~120万円ほどですが、移植する株数によって、また株を採取する方法によっても料金は変わってきます。
治療費が高額になりやすいFUE法を使い、1万株を移植したというケースでは治療費が600万円にも上ったというケースも存在するそうです。
けして安い買い物ではありませんので、慎重に検討を重ねてから植毛をするかを決断したほうがいいでしょう。
効果の実感がすぐにはできないということも覚えておく必要があります。
植毛すると、1週間ほどで移植された髪の毛が生着しますがすぐには伸びてきません。
髪の毛は「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返すヘアサイクルという流れの中で成長していきます。
ヘアサイクルが整い、しっかり髪が生え揃うまでには半年~1年ほどかかります。
うまく生着すれば長期にわたり有効な薄毛対策ではあるものの、即効性があるとは言い難いことからやめたほうがいいといわれる場合があります。
また、植毛をする際にもいきなり植毛をするのはおすすめできません。
薄毛が早期の段階で植毛を行ってしまうと、薄毛が進行した際に植毛部分には髪の毛があるのに薄毛部分にはない、というような差ができてしまいます。
植毛部分とそれ以外の部分の差を埋めようとさらに植毛をする羽目になり、金銭的・身体的な負担が倍になってしまいます。
そのため植毛は最後の手段とし、先にできうる限りの薄毛対策を行うのが賢明です。
薄毛の対策術は植毛だけではありません。
やれることをすべてやって、それでも薄毛が気になるという場合の選択肢として考えましょう。
植毛は薄毛治療に効果的な手法ですが、植毛が適さない方も存在します。
以下に説明します。
自毛植毛は自身の毛を移植して毛量を増やす治療です。
多くは側頭部や後頭部から移植する株を切り出しますが、この部分の髪の毛が少なく十分なドナーを確保できない方は自毛植毛ができません。
そういった方は植毛以外の方法で薄毛治療を行いましょう。
また円形脱毛症の方も、植毛はおすすめできません。
植毛がいけないということではありませんが、円形脱毛症の場合は植毛を行わなくても改善するケースが多いためです。
そうした方は焦らず、経過を注意深く観察することが大切です。
また、持病を持っている方も注意が必要です。
例えば糖尿病のある方は傷口が化膿しやすく、治りも遅いことから植毛がおすすめしにくいといわれています。
糖尿病の方は手術全般に対してのリスクが高く、慎重に治療を行う必要があります。
心臓の弱い方も植毛が適さない可能性があります。
手術では麻酔を使用するため、少なからず心臓に負担がかかるためです。
治療を受けている際は医師と相談し、よく検討することが大切です。
さらに、精神疾患の方も術後の強い不安感やストレスを感じる危険性が高く、慎重に行う必要があります。
ストレスを感じると髪が抜けやすくなり、抜けた毛を見てまたストレスをためる、といった悪循環に陥りやすいためです。
このような疾患をお持ちの場合には、自毛植毛を行う前に主治医の医師と相談を行ってください。
自毛植毛がおすすめなのは生え際の後退や頭頂部付近の薄毛、おでこの広さやM字ハゲが気になる方です。
このようなAGAの症状に悩む方は自毛植毛を行うことで長期的に頭髪の状態を改善できる可能性が高いです。
うまくいけば5年後や10年後も健やかな頭髪状態をキープできます。
また怪我や火傷で髪を失った方も、今まで毛が生えなかった部分から毛が生えてくるようになるのでおすすめと言えます。
男性以外ではホルモンバランスによる薄毛の女性にも自毛植毛はおすすめです。
既存の治療法では満足いく結果が得られなかった方は自毛植毛を検討してみてもいいかもしれません。
自毛植毛のメリットは、まず第一に副作用の少ないと言われることがあげられます。
自らの組織を使って移植を行うため、拒絶反応や炎症といったトラブルは起きにくいとされています。
ダウンタイムも僅かなため、術後も普段通り活動できる場合が多いです。
また、一般的に定期的なメンテナンスを必要としないのも利点です。
移植後の髪の毛は移植先で生え変わるため、自然なヘアスタイルを目指せます。
生着に成功すれば半永久的に毛が生えてくるため、生涯に渡った薄毛対策が可能です。
自然なボリュームが出て、バランスの良いナチュラルな仕上がりを長期的に維持できる可能性が高いという点が自毛植毛の大きなメリットと言えるでしょう。
自毛植毛を行うと、施術から1~2ヶ月くらいで急に植毛した部分の髪の毛が抜ける現象に見舞われることがあります。
これを俗にショックロスと言い、自毛植毛を行った方の5人に1人が経験すると言われる現象です。
髪の毛が抜けてしまうのはとても驚きますが、けれどもショックロスは植毛の失敗ではありません。
ショックロスは一時的なもので、しばらくすると髪の毛が伸びて自然に生え揃うことがほとんどです。
ショックロスの原因は麻酔や手術時のダメージと考えられていますが、まだはっきりとしたことは解明されていません。
いずれにせよ、5人に1人起こる可能性があるということでショックロスは珍しい現象ではなく、また、生え揃うものなので焦らず気長に毛の成長を待ちましょう。
自毛植毛の手術を受けたからといって、AGAの治療を中止することはおすすめしません。
AGAは、進行性の病気です。
植毛した部分以外の髪の毛の症状が悪化し続ける可能性があります。
放置するとより多くの髪の毛が失われ、最悪の場合、二度と髪の毛が生えてこなくなる場合があります。
さらに、治療が遅れれば治療費がさらに高額になってしまう可能性もあります。
そのため、AGAの治療は自毛植毛を受けた後も継続する必要があるといえます。
早期に治療を開始し、症状の進行を抑えながら髪の毛を増やしていくことが大切になります。
植毛をやめたほうがよかった、と後悔しないためにはクリニック選びが大切です。
傷跡が目立たないか、自然な仕上がりになるのかなどの気になる条件はほとんどが医師の技術次第と言われているからです。
自分の状態に合わせた治療ができるのか、また納得いくまで相談にのってもらえるかなどの点をしっかりと吟味し、信頼ができるクリニックを見つけましょう。
後悔しないクリニックの選び方には、いくつかのポイントがあります。
最初のポイントは症例紹介が多いクリニックを選ぶことです。
症例が多いのは実績の証なので、信頼できるクリニックである可能性が高いです。
次に、治療プランや料金プランが明確なクリニックを選ぶことも大切です。
決して安い買い物ではないので、納得して支払える料金体制であることは重要です。
多くのクリニックは無料カウンセリングを行っているため、気になったところには実際に足を運び、見積もりを作成してもらうなどしてご自身に最適なクリニックを見極めてください。
医療ツーリズムという言葉をご存知でしょうか?
医療ツーリズムとは医療サービスを受ける目的で外国へ渡航し、治療を受けることです。
医療ツーリズムを積極的に行っている国にはインドやシンガポール、タイ、韓国などがあります。
韓国の美容整形などは日本でも女性の間で人気なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実はトルコもそうした医療ツーリズムの先進国であり、中でも自毛植毛を目的としたツアーが盛んです。
イスタンブールには植毛治療のクリニックが300か所以上存在し、街のいたるところで頭にガーゼを巻いた植毛治療後の方々を見られます。
トルコで植毛を行うメリットとして、まず低価格で高品質なサービスが上げられます。
自毛植毛を行うための医療ツーリズムは治療とホテル代などがセットになったパッケージ商品として販売されていますが、この料金は70万円前後が多くなっています。
日本で同様の自毛植毛を受ける料金の半分~1/3程度で受けられることが人気の理由のようです。
トルコでは自毛植毛はポピュラーな治療であり、多くのクリニックが存在しているため価格が競合して一般に治療費が安くなりやすいです。
また、植毛大国であるトルコには世界各地から患者が集まるため、経験豊富で技術の高い医師の治療を受けられます。
治療は2日程度で終わるとされているため、日程を調整すれば治療とともにトルコ観光も味わうこともできます。
以上のように魅力的な内容で人気のトルコへの医療ツーリズムですが、デメリットも存在します。
まず、薄毛範囲の広い方は一度の治療では植毛しきれず、複数回渡航する必要が出てくる場合があります。
往復の移動や日程などが負担になる可能性があるでしょう。
さらに現地のドクターは日本語が通じない方がほとんどなので、通訳を通したやり取りになるということにも留意する必要があります。
基本的な会話に支障はないと思いますが、細かな要望は伝わらない可能性があります。
また、植毛に関してトラブルが起きた際は直接トルコのクリニックとやり取りしなくてはならないため、言語の問題により解決が困難になる危険性があります。
薄毛対策を始めるためには、今すぐ始められるものが多いので以下のようなことを日ごろから実践することが大切です。
まず、髪の毛に良い成分を積極的に摂取し、飲酒や喫煙は控えることが望ましいです。
ストレスも薄毛の原因となります。
並行して睡眠の質を高めることも重要です。
そして、冒頭に述べた通り、AGAクリニックの受診を続けていくことも効果的とされています。
これらについて、それぞれポイントを説明していきます。
髪の毛や頭皮に十分な栄養が満たされることで、薄毛が改善する可能性があります。
特に摂取すべき3つの成分は、亜鉛、タンパク質、ビタミン類です。
亜鉛は、髪の毛の生成に必要な栄養素でタンパク質は髪の毛の主成分です。
また、ビタミンB群やビタミンCは頭皮の健康維持に重要な役割を果たすとされています。
これらに加え、バランスの取れた食生活によって必要な栄養素を摂取することが頭皮環境に重要とされています。
飲酒、喫煙を控えることも薄毛対策に効果的とされています。
アルコールを過剰に摂取すると、肝臓がアルコールを分解しきれなくなり、薄毛の原因物質が増加してしまう可能性があります。
また、アルコールを分解する際にタンパク質のアミノ酸が消費されるため、薄毛につながる可能性があります。
タバコに含まれるニコチンは、血液の流れが悪くなり髪の成長にも悪影響を与えるといわれています。
髪のためにも健康のためにも、飲酒、喫煙に関しては控えることを検討してみてください。
ストレスは、髪の毛にとって大敵であるといわれています。
ストレスによって自律神経やホルモンバランスが乱れ、頭皮の血流が低下するため、毛根に栄養が行き届かなくなるためです。
リラックスできる時間を持つことや定期的な運動は、健康促進に加えてストレスを解消し、薄毛対策にも役立つとされています。
また、過度なストレスをためないように少しの時間でも軽く運動するなどの習慣も効果的とされています。
良質な睡眠は、健康な髪を保つために不可欠とされています。
髪の健康にも必要な成長ホルモンは、深い眠りの時により多く分泌されます。
睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を妨げるため、薄毛を引き起こす原因になることがあります。
まず、睡眠を改善することは薄毛対策に効果的とされています。
そのためにも、睡眠前の対策として睡眠直前には食事をせず、温かい飲み物で体を温めておき、スマートフォンなどの電子機器に触れずに軽いストレッチをおすすめします。
AGAクリニックを受診することも、薄毛対策に積極的に取り組んでいくには効果的とされます。
AGAクリニックでの治療法は、自己流の対策と比べて効果的であるとされています。
薄毛の治療において、見た目の自然さをキープしつつ、根本的に薄毛を治療して新しい髪を生やすには、AGAクリニックを受診することが望ましいとされています。
アイランドタワークリニックでは、アドバイザーによる無料のカウンセリングを受けられます。
無料カウンセリングは、オンラインでも受けられます。
無料カウンセリング後、植毛施術をお考えの方には医師と施術内容についてお打ち合わせいただきます。
詳しくは、以下のページをご参照ください。
カウンセリングについて|植毛のアイランドタワークリニック
オンラインカウンセリング | 植毛のアイランドタワークリニック
自毛植毛に関してのよくある質問をまとめました。
以下に解説します。
髪の毛は1つの毛包から1本ずつ生えているわけではありません。
1つの毛包からは髪の毛が2~3本生えており、これをまとめて1株と呼びます。
そのため1000株になると髪の毛に換算して2000~3000本ほどとなると言われています。
面積にすると1000株は手のひら1/4から1/3くらいの範囲と言われることが多いです。
あくまで目安とはなりますが、自身の植毛したい範囲を考える際は手のひらと比較してみるのがおすすめです。
植毛の失敗率は1割程度と言われています。
移植した株の生着に失敗し、髪が生えてこなかったという方も一定数存在します。
植毛後、髪はすぐに生え揃うわけではなくショックロスなどで一時的に脱落する場合が多いです。
そのため失敗したかどうかがわかるのは治療から2年ほどの月日が経ってからとなり、成否の判断に時間がかかります。
治療後しばらく経ってからやめたほうがよかったと思わなくて済むよう、植毛を受ける際は信頼のおけるクリニックを選びましょう。
植毛の手術はまず側頭部や後頭部などの毛が豊富な箇所から頭髪を毛包ごと採取し、株分けを行います。
その後頭皮に穴をあけ、株を植え込み生着を待ちます。
移植された髪は一時的に抜け落ちますが、うまく生着すると再び髪が生えるようになります。
成功すると1年ほどで生え揃い、自然な仕上がりが期待できます。
移植された毛はAGAの影響を受けにくい性質を保ったまま成長するため、長期的な薄毛改善を目指せます。