2024/10/05
植毛
毛髪の移植手術は、多くの人々が自信を取り戻すための効果的な方法といわれています。
植毛手術の需要は年々増えています。
移植される毛髪の数、つまり「株数」は、手術の結果を大きく左右するとされています。
しかし、「1,000株の自毛植毛」といわれた場合、具体的にそれがどの程度の規模で、どれだけの違いをもたらすのか、理解するのは難しいかもしれません。
そこで、この記事では、1,000株の自毛植毛の手術がどれほどの影響を及ぼすのか、どのような結果を期待できるのかを以下のポイントを中心に解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
植毛とは髪の毛が薄くなり気になる部分に穴を開け、直接髪の毛を植え付ける薄毛治療法です。
育毛や増毛と違い植毛は外科的手術が必要となるため、医療行為に当たります。
そのため、専門の医師がいるクリニックでしか植毛の施術を受けることはできません。
植毛は、髪の毛を一本ずつ植えていくのではなく、頭皮の内側で毛根を包んでいる「毛包」ごと植えていきます。
この「毛包」1つを1株や1グラフトと表します。
クリニックでは「○○株△△円」や「1株××円」と表記されていることが多いです。
毛包1株から髪の毛は1本〜4本ほど生えてくるとされています。
しかし、全ての毛包から髪の毛が4本生えてくるわけではないため、植毛により増える髪の毛のおおまかな本数は「移植する株数(グラフト数)×2〜2.5」で計算されることが多いです。
しかし、残念なことに、髪の毛が2本生えてくる毛包を2つに分けて2株として提供しているクリニックも存在します。
分けてしまうと1株から1本しか髪の毛が生えてこないため、髪の毛のボリュームがでなくなってしまい、植毛しても薄毛が気になってしまう可能性があります。
クリニックは、口コミなどを参考にして慎重に選んでください。
上記でご紹介した通り、植毛により増える髪の毛のおおまかな本数は「移植する株数×2〜2.5」で計算されます。
そのため、1,000株植毛すると2,000〜2,500本ほど髪の毛を増やすことができるとされています。
植毛は1㎠に80本〜150本ほど植えることができるとされています。
仮に1,000株植毛し、1㎠に80本植えたとすると25〜31㎠に植毛することが可能といわれています。
これは大人の手のひらほどの大きさになります。
しかしこれはあくまでも目安になります。
1㎠あたりに植える株数は薄毛の進行度や施術方法によって変わってくるため、植毛をお考えの方は一度クリニックでカウンセリングを受けてみてください。
1,000株植毛すると具体的にどのくらい薄毛をカバーすることができるのでしょうか。
生え際のM字型薄毛は1〜1.5㎝後退すると薄毛が気になってくるといわれています。
1,000株植毛すると約2〜4㎝生え際を増やすことができる計算になるため、症状の進行が早い段階だと400〜600株ほどでカバーできる場合もあります。
つむじ周りは進行の程度にも寄りますが、1,000株植毛すると地肌が見えない程度にはカバーできるとされています。
しかし、進行が進み地肌が見える範囲が大きくなってしまっていると1,000株では物足りなくなってしまう可能性もあります。
頭頂部も症状の進行の程度によりますが、1,000株の植毛では気になる部分をカバーしきれない場合も多いようです。
頭頂部の植毛は少し多めに1,500〜2,000株ほどを目安に考えた方がいいかもしれません。
植毛は決して簡単にできる施術ではありません。
そのため費用も安くはありません。
一般的に1株700〜1,000円前後に設定されており、使用する株数によって費用が変わっていきます。
さらに一回の施術ごとに基本施術料金が別途で掛かるクリニックも多くあります。
したがって、1,000株移植した場合の費用相場は80万〜120万円ほどになります。
上記でご紹介している料金は自毛植毛の費用になります。
人工毛植毛の場合は自毛植毛の約半額といわれています。
しかし、次にご紹介しますが、人工毛植毛はメンテナンスが必要なケースが多いというデメリットがあります。
また、施術するプランによっても料金が大きく変わる場合もあるため、気になる方はクリニックに問合せてみてください。
無料カウンセリングがあるクリニックでは、気になる部分にどれくらいの株数が必要なのかも聞けるので是非受けてみてください。
初めに植毛には「自毛植毛」と「人工毛植毛」があるとご紹介しました。
「自毛植毛」の場合は移植した毛包が上手く定着すれば基本的にメンテナンスは不要です。
ご自身の毛包を移植するため、定着さえすれば普通と同じように成長し生え変わります。
しかし、「人工毛植毛」は人工物のため成長しませんし生え変わることはありません。
最終的には抜け落ちてしまいます。
そのため、定期的にメンテナンスを行い、植毛を繰り返すことが一般的です。
一回の施術の費用は自毛植毛の方が高くなりますが、長期的な維持費を考えると人工毛植毛の方が費用が高くなる場合もあります。
自毛植毛の場合、1,000株植毛する手術時間は約3〜6時間といわれています。
これは自身の毛包を採取してから移植するため、人工毛植毛よりも手術時間が長くなってしまいます。
人工毛植毛は移植のみで、採取する時間がないため一般に手術時間が短いとされています。
植毛手術後の過ごし方をご紹介します。
頭をぶつけず、移植部に触れないように注意してください。
また、治療の当日は洗髪は控え、翌日からはやさしく髪を洗った後、ヘアードライヤーの冷風でよく乾燥させてください。
くわえて、長時間の入浴や熱いお湯に入るのは控えてください。
アルコール摂取は控え、運動は4日目まで、喫煙は3週間控えるようにしてください。
5日目から軽い運動をしても構いません。
7日目以降は、通常の運動もできますが、移植部をこするような運動は控えるようにしてください。
通常の日常生活を過ごせますが、パーマやカラーリングなどは1ヵ月以上経ってからが望ましいです。
また、頭皮をこすってしまう恐れのあるスポーツは1ヵ月程度は控えるようにしてください。
植毛手術後のシャンプーの仕方は、経過日数によって異なります。
洗髪は厳禁です。
移植部をこすらないように注意してください。
優しく濡らして洗います。
移植部は霧状のスプレーなどで濡らして洗います。
またはコップでお湯を優しくかけてもかまいません。
頭皮をこするのは厳禁なので、タオルの使用は控えて、ドライヤーの冷風などで乾かしてください。
こすり洗いが可能になります。
頭皮を充分に湿らせた後、指先で優しく洗い、はがれているカサブタは落とすように洗髪します。
爪などで無理にカサブタを剥がさないでください。
整髪剤の使用は可能ですが、頭皮に刺激のある整髪剤は1ヵ月間は控えてください。
14日目以降は、植毛前と同じように洗髪できます。
自毛植毛において、1,000株という量は比較的少ない量の植毛といえます。
1,000株ですと、主に狭い範囲の薄毛やM字ハゲの改善に利用されます。
しかし、少量、狭い範囲といえど、手術が必要となるため、副作用のリスクがあります。
自毛植毛後に起こりやすい副作用として、頭皮の炎症や感染が挙げられます。
ドナーの毛根がしっかり定着するためにも、手術後の過ごし方はクリニックの指示に従うことが重要です。
また、必ずしも自然な見た目になるとは限らないことも、念頭に置いておかねばなりません。
植毛をする際に重要なのは移植する株数(グラフト)です。
移植する株数が少なすぎると気になる部分をカバーしきれませんし、逆に多すぎてもバランスが悪くなったり費用が高くなってしまうなどの問題が起きてしまいます。
移植する株数を決める際には以下の2つの注意点を意識してみてください。
上記で説明した通り、株数が多ければいいわけではありません。
まず、植毛は移植する株数に応じて費用が変わります。
そのため、必要以上に移植してしまうと無駄な費用を払うことになってしまいます。
必要以上に移植してしまうと、その部分だけボリュームが増してしまいバランスが悪くなってしまう恐れもあります。
さらに、自毛移植は自身の毛包を採取するため、移植する株数が多くなると採取する株数も多くなります。
植毛はクリニックによって株数の目安が違います。
いろいろなクリニックを比べて、自分には何株くらいが合っているのか調べてみましょう。
複数のクリニックのカウンセリングへ行って、比べてみてもいいかもしれません。
ここからは移植する株数の決め方をご紹介していきます。
まずは薄毛が気になっている部位と範囲を確認してみてください。
各クリニックのホームページにおおまかな部位と目安となる株数が紹介されていると思います。
そこを確認し、おおまかな株数を把握しておいてください。
次に費用の上限を決めておくことをおすすめします。
植毛は決して費用が安い施術ではありません。
無理のない範囲での費用上限を決め、その金額を基準に株数を決めるのもいいかもしれません。
各クリニックのホームページに症例が掲載されていると思います。
自分の気になっている部分と同じような症例を見つけられると、施術後のイメージが湧きやすいかもしれません。
しかし、施術を受ける前には必ずカウンセリングを受け、医師と一緒に移植する株数を決めるようにしましょう。
また、どのようなデザインにしてもらいたのかを明確に医師に伝えることも大切です。
AGA治療において、医師による治療は主に薬物療法と植毛が中心です。
しかし、毛根が失われた場合には、植毛以外の対処法は限られることがあります。
AGA治療でもそれぞれの薄毛部分の頭皮や毛根の状態によって、適切な治療方法があるので、まずはカウンセリングをすることをおすすめします。
植毛後は新しい毛髪が成長して、1,000株程度である程度の薄毛をカバーできる場合が多いです。
しかし、M字ハゲから頭頂部まで全てをカバーしたい場合には、1,000株だけでは不十分な場合もあります。
アイランドタワークリニックでは、無料カウンセリングでご相談できます。
詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください。
出典:自毛植毛の費用について | グラフト単価、基本治療費
自毛植毛によって植えられた毛は、もともと生えていた場所の特性を引き継ぎ、その場所に定着して成長し続けます。
しかし、植毛を行う前に進行していたAGAの状態や、栄養状態の不良を改善しない限り、植毛以外の周囲の毛は薄毛や抜け毛の進行が進んでしまうため、効果が半減してしまうことがあります。
自毛植毛自体は基本的に内服薬を必要としません。
しかし、植毛の結果をより良くするため、周囲の毛を長く維持するために、内服薬の併用をおすすめする場合もあります。
薄毛は男性だけの悩みではありません。
女性も分け目が目立つようになった、地肌が見えやすくなったなど、薄毛に悩まれている方も少なくないと思います。
男性の薄毛の原因は遺伝や男性ホルモンによるものが多いとされていますが、女性の薄毛は様々な要因が考えられます。
老化やホルモンの乱れ、ストレス、過度なダイエットなども薄毛の原因となります。
さらに一般的に女性は髪の毛を結ぶことが多いと思いますが、髪をきつく結ぶことで、髪の毛が引っ張られることも薄毛の原因になることがあります。
しかし、一般に、女性の薄毛は改善しやすいといわれています。
女性は遺伝的な要因が少ないため、原因に適切に対処することで改善が見込めます。
日本ではまだまだ馴染が少ない植毛治療ですが、世界では多くの国で植毛治療が盛んに行われています。
2022年から2030年の間に薄毛治療の市場規模はさらに大きくなると考えられているほど、多くの国で行われており、その中でもトルコは植毛先進国といわれています。
トルコの市内には300を超えるクリニックが植毛治療を行っており、激しい競合争いがされています。
そのため、植毛治療の技術が高いクリニックが多いといわれています。
また、トルコは日本に比べて家賃や人件費が安いことに加えて、競合が多いため顧客を獲得するために価格競争も激しいため、日本での治療費の1/3ほどの価格で植毛を受けることができます。
さらに、この価格には航空券やホテルの料金も含まれているパッケージ料金になっている場合もあり、近年トルコで植毛治療を受ける方も増えているようです。
植毛大国トルコの毛髪移植クリニックで1,000株植毛する場合、日本の3分の1から5分の1程度の料金で手術が可能です。
また、韓国の場合、日本の2分の1程度の料金で施術が可能です。
しかし、リスクと手術が複数回になった場合の渡航費用なども考慮に入れる必要があります。
上記でトルコの植毛事情をご紹介しましたが、海外での植毛治療を受けるには様々なリスクもあります。
まず、言葉の壁が存在します。
施術を受けるクリニックに通訳の方がいるとは限りません。
通訳の方がいない場合は自分で通訳を頼まなくてはいけませんし、通訳を通しての会話になるため、どうしても細かいニュアンスを伝えることが難しくなってしまいます。
他には、施術が失敗してしまった場合は再度海外へ渡航しなければならないため、費用が高くなってしまう可能性もあります。
海外ではどんなトラブルに巻き込まれてしまうか分かりません。
海外での施術を考えている方は、このようなリスクがあることも意識してみてください。
ここからは植毛についてよくある質問をご紹介していきます。
自毛植毛は薄毛になりにくい後頭部や側頭部から毛包を採取し、移植します。
一回に移植できる株数は2,000株が限界とされています。
一回で気になる部分がカバーできない場合は複数回受ける必要がありますが、毛包を採取できるのは4~6回が限界といわれています。
自毛植毛は上手く定着出来れば、普通の髪の毛と変わりないといわれています。
髪の毛は4~6年で自然に抜け落ちるとされているため、自毛植毛も同じくらいで抜け落ちます。
しかし、自毛植毛の場合は普通の髪の毛と同じため、抜け落ちた後も新しい毛が生えてきます。
人工毛植毛の場合は1年ほどで移植した半分ほどが抜けてしまうといわれています。
自毛植毛は一回の手術で2,000株まで移植することができるといわれています。
2,000株以上移植してしまうと、毛包を採取する後頭部や側頭部へのダメージが大きくなってしまいます。
植毛を受けるのに特に年齢制限はないとされています。
健康な状態であれば高齢の方でも未成年の方でも受けることができるとされています。
しかし、植毛手術は長時間掛かってしまう場合があり、体力的な面で10歳以下の方は施術を断られてしまう場合もあります。
ここまで、髪の毛1,000株を植毛するとどのくらいになるのかについて解説してきました。
本記事の要点は、以下の通りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が、皆さまのお役に立てますと幸いです。