毛包
毛包とは、毛根を包む組織であり、毛根を保護し毛が伸びる際の通路となるものの名称です。人間の髪の毛は通常、1つの毛根から1本ずつ生えているわけではなく、2本、3本と生えていることも多くあります。一つの毛根から1本の毛が生えているものを1本毛、2本、3本、4本の毛が生えているものをそれぞれ2本毛、3本毛、4本毛と呼びます。そして、この毛根から生えている1〜4本の髪の束のことを毛包と呼び、皮脂腺と立毛筋を共有する毛髪の最小単位でもあります。
人間の頭には、この毛包が1~2ミリ間隔で生えていると言われています。そして、この毛包単位で行う代表的な植毛手術のことを、FUT(Follicular Unit Transportaion)法と言います。自毛植毛では、後頭部や側頭部などの薄毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けにくい部分の毛包を皮膚ごと採取し、それを薄毛部分に移植します。毛包をいくつか集め、株としたものをグラフトと呼び、自毛植毛の手術ではこのグラフトを単位として価格などが計算されることが多くあります。近年ではメスを使わないFUE法が注目されており、植毛を希望される際には自分に合った治療法を選ぶことが重要です。