
2025/06/26
自毛植毛は、薄毛に悩む多くの方にとって有効かつ自然な治療法として注目されています。しかし、すべての症例で理想通りの結果が得られるわけではなく、なかには「仕上がりが思っていたものと違った」「移植した毛が定着せずに抜けてしまった」といった悩みを抱える方もいます。このような自毛植毛の失敗は、決して珍しいものではありませんが、事前に正しい知識を持って臨むことでリスクを最小限に抑えることが可能です。クリニック選びや術前のカウンセリング、アフターケアの重要性を理解することが、満足度の高い結果につながります。
本記事では、自毛植毛で実際に起こり得る失敗例を5つ取り上げ、それぞれのケースにおける原因や注意点、失敗を防ぐための具体的なポイントについて詳しく解説していきます。これから治療を検討されている方にとって、後悔のない選択をするための参考になれば幸いです。
自毛植毛は薄毛対策として有効な治療法ですが、施術内容や術後のケアによっては満足のいかない結果になることもあります。後悔を防ぐためには、あらかじめリスクや注意点を把握しておくことが大切です。まずは、自毛植毛で実際によくある失敗例を5つご紹介します。
自毛植毛の仕上がりに満足できなかったという失敗はよくあります。生え方や毛量、毛穴の向きなどは一人ひとり異なり、生え際や頭頂部など移植する部位によって適切な密度も異なります。自毛植毛は毛髪を移植すれば良いという単純な施術ではなく、1本1本の毛髪の特性を見極め丁寧に植え付けていく必要があります。自毛植毛で理想の仕上がりにするためには、カウンセリングで医師にしっかりと希望を伝えることが重要になります。また、医師の技術力によっても仕上がりに差が出てしまうため、経験を積んだ医師にお願いすることも大切です。
自毛植毛にはいくつかの施術方法があります。その中でもFUT法・FUSS法は、毛髪を採取する部分(後頭部や側頭部)の皮膚をメスで切り取るため傷跡が目立ちやすいです。また、頭皮のデコボコ感やツッパリ感に悩む方も多くいます。さらに、自毛植毛は毛髪を移植する部分に小さな穴をあけますが、穴のサイズによっては傷跡が目立ってしまいます。自毛植毛で傷跡を目立たなくするためには施術方法や医師を慎重に選ぶようにしましょう。
毛髪は生えている場所によって太さや質が異なります。また、移植する部位の毛穴の方向や毛流れなども個人差があるため、移植する際には自然に見えるよう注意する必要があるのです。例えば頭頂部に移植する場合、つむじの方向を考慮せずに毛髪を植え付けてしまうと、元々のつむじとは異なる方向に毛髪が流れ不自然に見えてしまいます。また、後頭部や側頭部の太い毛髪をおでこ周辺の細い毛髪付近に移植することで、せっかく移植した毛髪が悪目立ちしてしまいます。自毛植毛の仕上がりを自然にするためには、毛穴の向き、毛流れ、毛量、生え方、密度などを慎重に見極め、採取した毛髪の特徴に合わせて適切な部位に移植することが重要です。
自毛植毛は移植した毛髪が全て生えてくるわけではありません。移植した毛髪が根付いて発毛する割合を「生着率」といいますが、生着率が悪いとせっかく植毛をしてもあまり効果を感じられない結果になってしまいます。クリニックによっては生着率50%のところもあるといわれており、一般的には80%程度、高くても90%程度の生着率で、10〜20%の毛髪は抜け落ちてしまいます。生着率の高さは仕上がりに大きな影響を与えるため、クリニックごとの生着率は事前にしっかりと確認しておきましょう。
自毛植毛の仕上がりは、移植する毛髪の密度によって大きく左右されます。密度が十分でない場合、植毛部がスカスカに見えてしまい、不自然な印象になることもあるため注意が必要です。とくに前髪や生え際など、目立ちやすい部位では密度の仕上がりが見た目の自然さに直結します。しかし、どれだけ高密度で移植できるかは、クリニックの技術力や医師の経験によって異なります。満足のいく結果を得るには、密度の高い移植が可能かどうかを事前に確認することが重要です。
自毛植毛でよくある失敗例についてお伝えしましたが、そもそもなぜ失敗してしまうのでしょうか。自毛植毛で失敗する主な4つの原因をお伝えします。
自毛植毛を受けるにあたって、手術の仕組みや経過を正しく理解していないと、思わぬ失敗や後悔につながる可能性があります。特に注意したいのが、生着率に関する誤解です。移植した毛髪がすべて定着するわけではなく、一般的には約80%程度の生着率といわれており、残りの20%は定着せずに自然に抜け落ちてしまいます。この事実を知らず、「移植した分だけすべて髪が生える」と思い込んでいると、手術後の仕上がりにがっかりしてしまうこともあるでしょう。しかし、あらかじめ一定の割合で抜け落ちることを理解していれば、術後の見た目にも納得しやすく、満足度も高まります。自毛植毛の成功には、技術力だけでなく、正しい情報を持って臨むことが非常に重要です。
自毛植毛におけるカウンセリングは、患者様と医師が仕上がりイメージを共有するために大変重要な時間です。しかし、カウンセリングの時間や内容はクリニックごとに異なり、丁寧なクリニックもあればある程度で済ませてしまうクリニックもあります。カウンセリング時に理想の仕上がりをうまく伝えられず、医師と患者様とで仕上がりイメージが異なっていた場合、手術後に後悔する可能性が高くなるでしょう。このような失敗を防ぐためには、カウンセリングに力を入れているかどうか事前に確認しておく必要があります。
自毛植毛の施術後に適切なケアを行わないと生着率を悪化させてしまいます。手術後は毛髪の採取部位や移植部位が回復しておらず、毛髪も定着していないため、刺激を与えないよう注意が必要です。施術当日は洗髪も避けるようにしてください。施術翌日もいつも通りの洗髪ではなく、シャンプーと水を混ぜた「シャンプー水」をかける程度にしておきましょう。自毛植毛は特別なケアをするというよりも、手術部位への負担をできるだけなくすことが重要です。日常生活への配慮を怠ると生着率の悪化に繋がり、失敗や後悔の原因となってしまいます。
自毛植毛で失敗する可能性はゼロではありません。しかし、正しくクリニックを選ぶことで失敗する可能性を低くすることはできます。
自毛植毛の技術はどんどん進化していますが、それでも施術を担当する医師の技術力によって仕上がりは大きく異なります。そのため、信頼できる医師を選ぶことが最も重要です。また、施術後にどんなトラブルが起こるかわからないため、アフターフォロー体制も確認しておくほうがよいでしょう。自毛植毛で失敗や後悔をしないためにも、クリニックは慎重に選ぶようにしてください。
自毛植毛の失敗を防ぐために重要なクリニック選びのポイントを5つお伝えします。
日本で自毛植毛を受けられるクリニックはそれほど多くありません。家から近いクリニックを選びがちですが、安易に選んでしまうと後々後悔してしまう可能性があります。まずは自毛植毛の実績や症例を確認し、クリニックの信頼度を測りましょう。施術実績が豊富なクリニックはそれだけ多くの患者様への施術を行ってきたため、あらゆる悩みに対応することが可能です。また、クリニックのホームページで症例写真をチェックしてみるのもよいでしょう。症例の中に自分好みの仕上がりがあれば、それを元にカウンセリングで仕上がりイメージを伝えることも可能です。
自毛植毛は毛髪の採取〜移植まで医師が手作業で行います。そのため、仕上がりは医師の技術力に大きく左右されるのです。クリニック選びでは経験や実績を積んだ医師がいるかどうか必ず確認しておく必要があります。基本的に自毛植毛は人生で一度しか受けない患者様が多いため、不満を残さないためにも信頼できる医師を選ぶようにしましょう。まずはクリニックのホームページで医師の実績や症例写真を確認し、この人にお願いしたい!と思える医師を見つけることが重要です。
自毛植毛の失敗を防ぐためには、カウンセリングで医師に悩みや希望をしっかりと伝えることが重要です。そのため、カウンセリングを丁寧に行ってくれるクリニックを選ぶ必要があります。流れ作業のようなカウンセリングだと一方的に施術プランや料金などを説明され、悩みや希望を親身になって聞いてもらえず、結果として思うような仕上がりにならない可能性があります。
理想の仕上がりにするためにはカウンセリングで細かく希望を伝え、医師と仕上がりイメージを共有することが重要です。そのためにもカウンセリングに時間をかけ、悩みや希望を深く理解してくれるクリニックを選びましょう。自毛植毛は患者様にとって人生を左右する重要なターニングポイントです。安心して施術を受けるためにもカウンセリングの質は重要なポイントとなります。自毛植毛クリニックには無料カウンセリングが用意されていることが多いため、まずは一度受けてみるとよいでしょう。
自毛植毛は外科的な手術となるためダウンタイムが生じます。また、手術には副作用やリスクがつきものです。万が一何かが起こったときにも相談できる、アフターサポートが充実しているクリニックを選びましょう。アフターサポートが万全なクリニックであれば安心して施術を受けられます。
自毛植毛のクリニック選びでは費用も気になるでしょう。できるだけ安く済ませたいと思うかもしれませんが、安すぎるクリニックは少し不安です。企業努力によって費用を抑えているのなら問題ありませんが、費用の安さで集客し、技術力や経験が伴っていない場合は手術後に後悔する可能性が高いでしょう。また、仕上がりに満足できなければ他のクリニックでやり直すことになるなど、結局追加で費用がかかってしまいます。安い=良いというわけではないため、適正価格で施術を行うクリニックを選ぶようにしてください。
自毛植毛の失敗や後悔を減らすために知っておきたい8つのポイントについてお伝えします。
自毛植毛はメリットの多い薄毛治療ですがデメリットも存在します。施術を受ける前にメリットだけでなくデメリットについても理解しておきましょう。
自毛植毛にはダウンタイム、副作用、リスクなどがあります。あらかじめ把握しておくことで、施術後に何らかの症状が現れても冷静に対応できるでしょう。
毛髪を採取する後頭部や側頭部には傷跡ができますが、髪が伸びると傷跡は隠れるため目立たなくなります。また、ショックロスは一時的に毛髪が抜け落ちる症状ですが、術後の経過とともに落ち着くため心配いりません。
ショックロスは移植部分周辺の毛髪が抜け落ちてしまう症状のことです。一般的には手術の3〜4ヶ月後に起こるケースが多く、早い方だと手術の2〜3週間後から起こります。毛髪の抜ける量や時期には個人差がありますが、基本的には一時的な脱毛のため心配は不要です。発症後4〜6ヶ月ほどで新しい毛髪が生えてきます。
自毛植毛はAGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を移植するため、移植後はAGAの影響をほとんど受けず髪が生え変わり続けます。しかし、施術した部位以外はAGAが進行する可能性があるため、AGA治療薬の併用をおすすめする場合があります。AGA治療薬の服用を医師から提案された場合はしっかりと服用するようにしましょう。自毛植毛とAGA治療薬の併用によってAGAの改善と進行抑制を同時に叶えることができます。
自毛植毛を受けることで失敗や後悔するケースがありますが、自毛植毛を受けないことでも後悔するケースがあるのです。AGAは進行性の脱毛症のためどんどん薄毛の範囲は広がりますが、自毛植毛で移植できる毛髪の本数には限りがあります。そのため、広範囲の薄毛には対処しきれない場合があるのです。AGAを発症してから初期であれば自毛植毛で対応できる可能性が高いため、薄毛が気になり出したらできるだけ早めに受診しましょう。20代、30代でもAGAを発症される方はいらっしゃいますので、若いから大丈夫と思わずに早めの相談がおすすめです。
最近では海外で自毛植毛を受ける方もいらっしゃいます。特にトルコは植毛大国といわれており、技術レベルが高く費用も安いため植毛ツアーが組まれるほどです。もちろん、海外で自毛植毛を受けるのも一つの方法ですが、万が一施術後にトラブルが起こった場合に対応が難しくなります。再施術を行うにしても再び渡航費がかかってしまうため、施術費用が安くても結果として高額になってしまうケースがあるのです。また、言葉の壁も問題といえます。通訳がいる場合は安心ですが、そうでない場合は細かい希望を伝えるのは至難の業です。施術後も安心して過ごすためには国内で施術を受けるほうがよいでしょう。
AGAは前髪の生え際(M字)と頭頂部(O字)が薄くなっていきますが、どちらも薄い場合はM字の治療を優先することをおすすめしております。頭頂部はAGA治療薬の効果が出やすいとされていますが、M字は改善が難しいとされているからです。また、O字はウィッグなどでも隠しやすいですが、M字はウィッグを使うと不自然になってしまいます。自毛植毛ではまずM字を重点的に治療することが推奨されています。
アイランドタワークリニックは国内シェアNo.1を誇る自毛植毛専門のクリニックです。これまで39,000件以上の患者様に施術を行ってきた経験から、お一人おひとりに適した治療プランのご提案をさせていただきます。失敗や後悔のない自毛植毛を受けたい方は、まずは当院までご相談ください。