老人性脱毛症
老人性脱毛症とは、60代以降に起こる脱毛症のことを言います。ちなみに、10代~20代で起こる脱毛症のことを若年性脱毛症、30代~50代に起こる脱毛症のことを壮年性脱毛症と言います。老人性脱毛症では、頭髪が全体的にまんべんなく薄くなっていきます。生え際と頭頂部から薄毛が進行していく男性型脱毛症と症状が似ていることもありますが、老人性脱毛症の原因は年齢によるものが大きい点が他の脱毛症とは異なります。
老人性脱毛症の原因としては、年齢によって毛乳頭細胞の活性度合いが低くなることが考えられます。毛乳頭細胞が活発に働くことによって髪は成長します。しかし、年齢に伴い細胞が弱ってくるため、毛乳頭細胞の働きも弱まります。結果として抜け毛が増え、薄毛が進行すると考えられます。また、血行不良も老人性脱毛症の原因の一つと考えられています。年齢を重ねるにつれて、血行は悪くなる傾向があります。そのため、毛根まで十分な栄養が行き渡らず、髪の毛が成長しにくくなってしまうのです。老人型脱毛症の治療法としては、フィナステリド・ミノキシジルといった薬剤を服用する方法があります。しかし高齢の方にとっては、副作用もあり負担も大きくなるため、できる限り使用量を抑え、身体に負担のかからない形で治療を行うことが大切です。