用語集:中期成長期

中期成長期

ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期の3つの段階に分けられます。成長期は2~6年の期間があり、この期間中は毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛を成長させます。毛髪全体の約9割がこの成長期にあたると言われています。また、この成長期にも早期成長期・中期成長期・後期成長期の3つが存在します。
その中でも中期成長期は、成長している新しい髪が毛根から表皮の外へとでる時期だとされています。成長期が終わると、次は退行期に入ります。退行期は約2週間程度の期間であり、この期間は毛母細胞の分裂が急激に少なくなり、毛髪の成長が鈍化します。続く休止期は3~4ヶ月の期間であり、この期間では完全に毛母細胞の分裂が止まります。その結果、髪は伸びなくなり、新しい毛を生やす準備期間となります。休止期が終わると再び成長期に入りますが、このときに古い毛が抜け落ちてしまいます。人間の場合、ヘアサイクルは一本一本異なり、全体の10パーセント程度が休止期にあるため、一気に毛が抜け落ちることはないと言われています。休止期には細胞分裂が完全にストップし、髪が成長しなくなります。そこで、下から成長してくる新しい髪が古い髪を押し上げることによって、髪が抜けていくという仕組みになっています。