用語集:スリット

スリット

スリットとは、スリット法と呼ばれる自毛植毛の手術において、採取した移植片を埋め込む際、移植部分にメスなどでつくる切れ込みのことを指します。
FUT法による手術では、まず、メスを用いて後頭部を頭皮ごと切り取ります。その後、切り取った皮膚を毛包単位に分けていきます。この作業を株分けと言います。その後、移植先に小さな切り込みを入れ、株分けした移植片をその切り込みに埋め込んでいきます。この時に作る切り込みをスリットと呼びます。スリット法は一度に比較的多くの毛髪を移植することができるため、時間とコストが低くなることがメリットとしてあげられます。
また、スリット法と対比される自毛植毛の手術法に、ニードル法があります。ニードル法では、株分けされた移植片を埋め込む際、専用の植毛針(ニードル)を用いて穴あけと埋め込みを同時に行います。ニードル法では、移植片を一本一本ニードルにセットして埋め込んでいくため、非常に手間がかかりますが、傷跡が残りにくく、毛髪の角度が調整しやすいなどのメリットもあります。