用語集:ケトコナゾール

ケトコナゾール

ケトコナゾールとは、カビの仲間である真菌を殺傷する成分のことで、水虫やガンジダ症の治療に使われます。主にクリームやローションなどを塗布することで効果を発揮する薬品に含まる成分です。近年では、このケトコナゾールはAGA治療の補助薬品として使用されることがあります。ケトコナゾールが配合されたシャンプーなどはその一例です。
ケトコナゾールには脂漏性皮膚炎やフケ、かゆみを抑える効果があります。しかし、ケトコナゾールには、ミノキシジルやプロペシアのような発毛効果はないため、発毛を目的として使用すべきものではありません。日本皮膚科学会が出している男性型脱毛症診療ガイドラインでは、ケトコナゾールは行ってもよいが、十分な根拠がないとされるC1ランクに分類されています。このことから、ケトコナゾールには、プロペシアやミノキシジルのような強い効果は期待できないが、頭皮を清潔に保つことや、育毛に対して補助的に用いるという面では、効果があると言えるかもしれません。