円形脱毛症
円形脱毛症とは、頭部に円形または楕円毛の脱毛部分ができる症状のことを言います。円形脱毛症の原因は様々な説がありますが、最も有力なのは自己免疫疾患であるという説です。
自己免疫疾患とは、外部からの異物に抵抗する機能である免疫系機能に異常が生じ、自身の体の一部を攻撃してしまう病気のことをいいます。円形脱毛症の場合には、自己免疫機能をもつTリンパ球が毛包を異物と間違い攻撃してしまうことによって、毛包が収縮し脱毛が起こると考えられています。しかし、この説には未だ科学的根拠はなく、円形脱毛症の原因の一説として捉えられています。また、円形脱毛症は遺伝による影響が大きいという説もあります。その他にも、精神的なストレスやアトピー性皮膚炎との関連性も高く、子供にも症状がみられるケースがあると言われています。
円形脱毛症の疑いがある場合は速やかに専門医の治療を受けることが大切です。治療法にはいくつかありますが、最も一般的なものはステロイド注射による治療です。炎症や免疫機能を抑えるステロイドを注射で注入し、脱毛部分を改善していく方法が主にとられています。