移植株
移植株とは、自毛植毛の手術の際に、植毛に使用する自毛のことを指します。また、毛髪だけを指すのではなく毛根、毛乳頭、周囲の皮膚まで含めたものを指します。
自毛植毛の際は、薄毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部から移植株を採取します。自毛植毛の手術法は、移植株の採取方法の違いによって大きく2つに分けられます。移植株を採取する際、メスを用いて後頭部から頭皮ごと採取する方法をFUT法と呼びます。この手術法では、移植株を採取した後、毛包単位に切り分ける株分けと呼ばれる工程があります。そして、移植する部分にメスで小さな切り込みを入れ、株分けした移植株を移植していきます。
一方、移植株を採取する際にメスを用いず専用のパンチ機器を用いる手術法をFUE法と呼びます。その後、専用のインプランターを用いて移植部分に移植株を埋め込んでいきます。FUE法では、FUT法における株分けと呼ばれる工程はありません。自毛植毛では、移植株をいかに傷つけずに採取するかが生着率を左右すると言われており、各手術法のメリットデメリットを理解したうえで、適切な手術法を選択することが大切です。