アイランドタワークリニックでは技術向上のため
全世界で学術活動を行っております。
私たちアイランドタワークリニックでは、
植毛の技術向上や自毛植毛の社会的地位向上のため、学会への積極参加、
他院との技術交流など対外的な活動を国内国外問わず精力的に行っております。
2018年4月11日-13日にかけてホテルニューオータニ博多で行われた第61回日本形成外科学会総会・学術集会において当院の医師も多数参加いたしました。
今回の学会はメインテーマを「Recovery」と掲げ、形成外科の治療の目的である「できるだけ正常に近い状態に回復(リカバリー)する」を強く意識したものとなりました。学会が提唱する、患者様の生活の質(QOL : Quality of Life)の向上に努めていく真の形成外科のあるべき姿と照らし合わせると、アイランドタワークリニックが行っている「自毛植毛」は、怪我や火傷、手術などで生じた頭部の瘢痕性脱毛に悩む患者様に、確かに貢献できるものと信じています。
今回の発表でも多くの医療関係者に当院の施術、結果に興味をもっていただくことができ、発表後に質問や意見などを多数頂戴いたしました。今後もこのような学会活動を通し、植毛の認知向上と知識の収集をすることで、薄毛に悩む患者様に貢献してまいります。
2018年3月28~29日の2日間にかけて海外の著名な植毛Dr.であるDr.ムワンバ(Dr. Mwamba )とDr.アラン(Dr. Alan)をアイランドタワークリニック新宿にお招きし、各国の植毛と当院の植毛技術に関する意見交換会を実施いたしました。
Dr.ムワンバはブリュッセルにて自身のクリニックの World Hair Transplant Center で植毛手術を行い、Dr.アランは台北にて院長を務める Mojelim Taiwan Hair Surgery で植毛手術を行っており、両名とも植毛研究で世界的に権威のある国際毛髪外科学会会員の医師です。
各国やそのクリニックによって術式や特徴は違いますが、後頭部のグラフトを薄毛の気になる箇所に移植するという植毛の基本的な原理は各国共通ですので、今回は当院の施術と植毛機器および術式に焦点を当てて議論を行うために、実際に手術の見学をしていただきました。また、手術の見学だけでなく、当院で使用している機器を実際に使用して人形への模擬施術をするなど、当院で行われている術式について世界基準の意見交換を行うことができました。
両氏との意見交換を参考に、世界標準の植毛技術も取り入れつつ、独自に進化させてきた技術と融合し、国内トップシェアの植毛クリニックとしてさらに躍進していきたいと思います。
10月初旬に開催された国際毛髪学会(ISHRS2017)に加えて、2017年10月31日から11月3日に開催された世界毛髪研究会議(WCHR2017)にも参加して参りました。
こちらの学会も国際学会ですが、今回は日本の京都での開催でした。手術による薄毛治療である植毛にフォーカスを当てたISHRSとは異なり、WCHRは毛髪に関する研究全体を取り扱う学会となります。
毛髪周辺の組織学や病理関連はもとより、毛包のバルジ領域にある毛包幹細胞を用いた全身的な疾病治療への応用に関する研究発表やポスター展示が多く、基礎系の内容が充実していました。
私達に関連する領域では、現在までに分かっている毛髪再生の問題点、例えば髪の毛を再生させる分化能を保ったまま幹細胞を培養させる方法などに取り組んでいる研究発表も多く、細胞レベルで毛髪を再生する研究が着実に進んでいることが肌で感じられました。
また、AGAの治療領域ではお馴染みのフィナステリドとは異なるアプローチの薄毛治療薬開発の発表など、当院が得意とする植毛以外の薄毛治療法について、世界の最前線の情報を得ることができ、非常に有意義な学会参加となりました。
2017年10月4日から7日にかけて、プラハで開催された国際毛髪学会(ISHRS2017)に参加してまいりました。今回は院内のより多くのスタッフが植毛手術の世界情勢を知るための研修を兼ねた学会参加でしたので、医師はもちろんのことアドバイザーと看護師も含めグループ総勢7名での参加となりました。
各々興味のあるワークショップへ参加し、各国の植毛手術の手技や内容についての情報収集を行ったほか、パンチや植毛のトレーニング機具、植毛手術補助機器のサンプルなどもオペに関わるスタッフ自身が選定して購入してまいりました。
当院の「i-direct」の術式向上に役立つものがあるかを今後検討していきます。
また、北米はもちろんですがブラジルをはじめとした中南米や、中東諸国ではトルコが植毛手術が盛んに行われていますので、新たな植毛手術の手技や用具が開発される可能性が高く今後も目が離せない地域であると感じました。
同時に、現地の植毛医やクリニックのスタッフとも継続的に交流が持てる様になることは当院にとってもプラスとなりますので、引き続き当該学会の参加は続け、世界の植毛関係者との交流を積極的に行ってまいります。
当院の葛西福岡院院長が報告した症例論文が『JPRAS Open』という海外医学雑誌の第13号p.71~76に掲載されました。
疾患によって頭皮の一部を失い、自身の身体の別の部分から頭部に皮膚を移植した患者様への植毛事例です。
頭皮に移植された皮膚は、もともと生えている短い体毛以外は毛髪が生えてこない皮膚ですので、皮膚移植を受けてからは患者様は部分かつらを数年使用していました。部分かつらの煩わしさから当院を受診し皮膚移植部への自毛植毛を行いました。
施術は2回に分けて行われ、1度目は移植皮膚にグラフトが生着するかを試験的に100グラフト植毛し、6か月後に発毛が確認出来たので、2度目の施術で1330グラフトの植毛を行いました。最終的に部分かつら無しで違和感のない髪型を維持することが可能となりました。
当院ではこのようなAGA以外の事例にも対応可能な場合があります。
昨年11月に引き続き2017年6月16日、アイランドタワークリニックと提携クリニックである『モーションクリニック』の第二回植毛技術交流会が韓国ソウルにて開催されました。モーションクリニックの立地は、仁川空港と金浦空港のどちらからでも各種交通機関で行きやすいソウル江南区にあり、この地区は1階から最上階まで美容系クリニックが入居しているビルが何棟も隣接するなど、美容系クリニックが世界一集中していることでギネスブックにも掲載されている地域です。当院開院時からグループクリニックでもあるモーションクリニックは、米国・ヨーロッパや日本を含むアジア圏の諸外国からも多くの患者様が訪れ、美容整形激戦区においても技術と症例数のトップを維持し続けている植毛専門クリニックです。
今回は総勢10数名のスタッフがモーションクリニックに訪問し、当院医師4名と看護師3名は間近で手術の見学を行いました。同じFUEによる植毛とはなりますが、細部には差異もあり新しい知識を得ることができました。その後は、両院の技術向上に繋がる積極的な意見交換を行えた事も大きな実りです。また、当院アドバイザーもモーションクリニックの経営陣との会議を行い、日本と韓国のクリニック運営の違いなどについて比較を行うなどのほか、モーションクリニックで施術を受けられる患者様が宿泊するホテルに実際に宿泊し、患者様へのサービスに関しても体感する事で見聞を広めることができました。今後も定期的にこの交流会は開催し、次回は日本での開催予定です。
2017年6月2日-4日に宮城県仙台国際センターで行われた第116回日本皮膚科学会総会にて、当院の葛西医師が「頭部植皮部に対する植毛術による毛髪再建」をテーマにポスター発表を行いました。通常、頭部の腫瘍切除後や感染症、炎症性疾患後には、瘢痕性脱毛(傷跡の脱毛部)が認められることが多くあります。この瘢痕部を出来るだけ目立たなくする為に、皮弁形成術やエキスパンダーという手法がとられる事がありますが、これらの治療は侵襲が大きく、全身麻酔が必要となることもあります。一方、このような瘢痕に対して植毛術は、高い効果と侵襲の小さい治療として有用と当院では考えております。
2016年に、頭部皮膚悪性腫瘍切除後に植皮術を行い広範囲に脱毛領域が生じている患者様から相談を受けました。その脱毛領域に対して当院の植毛術を行った結果、良好な結果が得られ患者様にも非常に喜んで頂くことができました。その結果を、今回の学会にて症例報告としてポスター発表を行いましたが、会場での関心も高く皮膚科領域での植毛術の認知向上をする事ができました。当院では、今後もこのような症例に対しても積極的に取り組んでいきたいと考えております。
11月26・27日の2日間で開催された日本臨床毛髪学会に当院のドクターと看護師スタッフが参加いたしました。
学会のテーマは『DREAMS COME TRUE』と再生医療を意識したタイトルで、再生医療による毛髪再生の内容を扱う発表が多くの割合を占めていました。
中でも器官原基法と呼ばれる手法を用いた毛髪再生は、数年後に実用化を目指すだけあって研究はかなり進んでいる様子です。長い間人類の夢であった「再生毛髪による自毛植毛」が実現する未来がすぐそこまで来ていると感じました。
当院の葛西医師は「女性型脱毛症に対する植毛術後休止期脱毛の検討」というテーマで発表しました。これは、実際に当院で行った女性の植毛手術に関してケースコントロールスタディしたものです。
昨今女性の薄毛治療への関心も高まりつつあり、その治療の一つに植毛手術があります。今回の発表によって女性への植毛術の更なる発展の一助になれば幸甚であると我々一同考えております。発表後は学会参加者からの質問を受け活発な意見交換を行うことができ、非常に有意義な学会参加となりました。
再生毛髪による自毛植毛の実現には未だ乗り越えなければならない課題はあります。しかし、薄毛治療を求める患者様に対し最適な治療法をいち早く取り入れ、提供できるよう我々も日々努力してまいります。
当院の提携クリニックとなる韓国の大手植毛クリニック『モーションクリニック』との合同カンファレンスが韓国のソウルにて11月22・23日に行われました。当院からは医師2名、看護師3名、アドバイザー3名が参加し、積極的な意見と技術の交換がされ、充実した2日間となりました。
韓国では日本以上に植毛という技術が認知されており、各クリニック共に積極的な広告宣伝が行われていますが、その中でモーションクリニックが大手クリニックとして現在も植毛技術を提供できているのは、確かな技術と徹底的な医療サービスへのこだわりによるものだと感じました。
植毛は医療技術ですから施術に真摯に向き合う事は当然ですが、施術前のカウンセリング、施術後のアフターサービスにも余念はありません。当院では行っていないいくつかのサービスについても、実際に韓国に訪問し、肌でそれを感じる事ができたのは大きな財産となりました。
モーションクリニックのスタッフと当院のスタッフは、9月に行われたラスベガスの国際毛髪学会にも参加しましたが、今後も継続的な交流を行い、世界標準以上の植毛技術、医療サービスの向上に取り組んでまいります。
9月末から10月初めにラスベガスで開催された国際毛髪外科学会に当院のドクター陣も参加してきました。ラスベガスということもあり、学会会場はカジノホテルと直結で、会場に向かう通路にもスロットマシンがずらりと並んでいました。その横を抜け学会会場へ向かうと雰囲気ががらりと変わり、日本でも目にするような落ち着きながらも緊張感の漂う学会会場にたどり着きます。
学会の様々なセッションでは植毛症例の紹介がされており、医師限定の講演やワークショップ、植毛手術アシスタントの講習会なども開かれており、世界と日本とでは医療に取り組む姿勢がかなり異なっているという事が実感できました。
各国からはPRP療法(自己多血小板血漿療法)を用いた薄毛治療に関する発表が多かった印象があります。PRPは創傷治癒促進作用があり、毛髪に関しても科学的根拠が示されています。日本では再生医療法によって実施に対する取り扱いが厳しく強化されてしまったPRPですが、今後も更なる応用が期待できる治療法です。
学会には企業系のブースも出展しており、植毛に特化した医療機器がいくつか紹介されていました。FUEの機械や手植え専用鑷子(ピンセット)なども展示されているだけでなく、実際にその場で購入出来るので、海外のクリニック関係者が買って行く姿も見受けられました。
国際学会に参加してみることで海外の植毛手術の潮流を肌で感じることができ、また、日本の植毛手術は世界水準と比べても遜色ないことが確認できたことは大きな収穫でした。