薄毛治療に関する疑問ランキング TOP5

皆さまの疑問に対する医師からの回答

アンケートを行った20代〜50代の皆さまからの薄毛に対する疑問を上位5つを含め、全15問の質問に薄毛に悩まれる方のご参考になればと思い、当院の医院長が回答させていただきました。

回答者

新宿院 院長 對馬 彰利

1. 

   1位

   薄毛にはワカメや海藻類を食べると良いと
   よく耳にしますが本当ですか？効果はありますか？

   ワカメや海藻類には髪に良いとされるミネラルなどが豊富に含まれているため、薄毛にはワカメや海藻類を食べると良い、という俗説は昔からよく聞く話です。髪の毛も体の一部ですので、もちろん体に良い食生活や運動は髪の毛に良いと言えないこともありませんが、実際に髪の毛の量が増えるといった医学的な根拠はありません。有効成分が仮にあったとしても、食事によってその栄養が頭部にだけ作用することは現実的ではないと言えるでしょう。

2. 

   2位

   色々な話を聞くので薄毛治療は信用できないのですが、
   本当に効果はありますか？

   ２人に１人は髪に悩んだ経験があるという調査結果もあるように、薄毛治療は多くの男性にとって非常に関心の高いテーマです。多くの髪に関する噂が世の中にありますが、それに対して正しい薄毛治療ができるようにと、日本皮膚科学会が「男性型脱毛症ガイドライン」を出しています。医学的に効果があるとされる治療法が網羅されていますので、ぜひ一度ご覧ください。主な治療法として、内服薬の服用、外用薬の塗布、当院でも行われている自毛植毛などがあります。

   当院サイトで男性型脱毛症診療ガイドラインはこちら

3. 

   3位

   頭皮マッサージなどをして血行を良くする方法は
   薄毛改善に繋がりますか？

   頭皮の血流が良くなることで、髪の毛の成長に必要な栄養を多く送ることができます。しかし、自身で行う頭皮マッサージのような独自の手法で、効率よく十分に髪の毛が成長するということは難しいと言えるでしょう。また、多くの場合、薄毛は男性ホルモン（DHT）の影響で症状が出ている事が多いですが、頭皮マッサージはこの男性ホルモンに影響しないため、薄毛の根本的な解決にはならないと言えます。

4. 

   4位

   薄毛は遺伝が関係しているって本当ですか？
   親が薄毛なら自分も薄毛になりますか？

   薄毛の主な原因はAGA（男性型脱毛症）とされています。実際に薄毛になるかどうかは、AGAになる原因とされる男性ホルモン（DHT）と髪の毛の細胞との結合のしやすさによります。DHTと髪の毛の細胞との結合のしやすさに影響する遺伝子は、母方の遺伝子に由来しますので、薄毛と遺伝は関係があると言っていいでしょう。一般的な指標として、母方の祖父が薄毛かどうかは自身の薄毛のなりやすさの参考になります。しかし、こういった遺伝子をもっていれば誰でも薄毛になるわけではありません。正しい薄毛の対処法をすることで、AGAの発症を遅らせることも可能です。

5. 

   5位

   薄毛を改善するのに最も有効とされる
   手段を知りたいのですが教えてもらえますか？

   AGA（男性型脱毛症）は進行性の病気ですので、一度発症すると薄毛は進行し続けます。また、医学的にAGAを根本的に治療する方法は現在も見つかっていません。髪の毛の成長に良いとされる医学的根拠のある治療法はありますが、それらはAGAに直接作用しているのではなく、髪の毛の成長促進を狙ったものです。唯一AGAに直接作用する方法として、AGA治療薬があります。しかしこれも、薄毛の進行を遅らせることを目的とした薬ですので、現時点では改善をする根拠のある治療法はありません。

TOP5の他に下記のような
疑問が集まりました。

市販の育毛剤や治療費、食生活、副作用、シャンプー、AGAのメカニズムについてなど
疑問は都市伝説的なものから、正しい薄毛の改善に対するものまでの疑問が集まり、
こちらの疑問についても当院の医院長が回答させていただきました。

1. 

   市販の育毛剤を使っても薄毛は改善されますか？
   副作用はありますか？

   育毛剤には大きく分けて、医薬品と医薬部外品の商品があります。医薬品については、髪の毛の成長を促進するという根拠のある成分が入っていますが、医薬部外品についてはその根拠はありません。もし育毛剤で薄毛治療をご検討されている場合は、医薬品の利用をおすすめいたします。

2. 

   薄毛治療って高いイメージがありますが、
   費用を抑えられる治療はありますか？

   よく知られている方法として、海外からの個人輸入で安くAGA治療薬を手に入れる方法がありますが、海外からの入手は全て自己責任となります。つまり、個人輸入で安く購入した治療薬にどういったものが配合されているかを保証するものはありません。薄毛治療にも様々な治療法がありますので、薄毛治療専門のクリニックでの受診、相談をおすすめいたします。

3. 

   薄毛治療の種類、効果や費用について詳しく知りたいので
   教えてもらえますか？

   日本皮膚科学会が出している男性型脱毛症ガイドラインを目安にすることが良いでしょう。
   主な治療法として、内服薬、外用薬、LEDレーザー、自毛植毛がありますが、それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身に合った治療法を選ぶことが重要です。効果や副作用、費用についても各治療法によって違いますので、詳しく知りたい場合は専門の医療機関で医師に相談するのが一番でしょう。当院でもご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

   当院サイトで当院のカウンセリングの流れはこちら

4. 

   食生活を整えれば薄毛対策になりますか？
   効果のある食べ物はなんですか？

   髪の毛も体の一部ですので、体に良い食生活を送ることはひとつ有効とも言えるでしょう。
   しかし、食生活を整えることで薄毛が改善されるとされる研究報告はありません。もし根拠のある予防や対策をお考えでしたら、AGA治療薬を服用することをご検討ください。100%薄毛にならないとは言えませんが、AGAが発症したとしても進行を遅らせる効果があります。

5. 

   植毛施術は効果があれば魅力的ですが、施術は痛いですか？
   維持費はかかりますか？

   植毛は現在では確立された治療法であり、当院でも生着率は95%となっています。患者様のご希望に合わせて相談しながらデザインを決められるので、期待した効果に近い結果は得られると思います。施術は麻酔のチクッとした痛みがありますが、その後は麻酔が効いてくるので基本的には痛みとほとんど感じません。施術は１日でおわり、その後は経過を見る検診のみとなりますので、維持費はかかりません。

   当院サイトで当院の植毛の施術についてはこちら

6. 

   みかんなどの柑橘系の果汁を頭に塗ると
   髪の毛が生えるって本当ですか？

   柑橘系の果汁に限らず、頭皮に液体などを塗布することで薄毛が改善されるといった報告は医薬品であるミノキシジル配合の育毛剤以外はありません。多くの噂がありますが、きちんとした治療をするために、日本皮膚科学会が出している男性型脱毛症ガイドラインに記載されているような、医学的に根拠のある治療法をおすすめいたします。

7. 

   薄毛治療には副作用があると言いますが
   具体的にどのような症状が出るのですか？

   育毛剤ではかゆみやむくみなど、内服薬では性欲減退などが主な副作用として挙げられます。副作用が出るか出ないか、またその程度にも健康状態などにより個人差が影響しますので、医師と相談のうえ、正しい知識のもと治療方法を選択することをおすすめいたします。自毛植毛については、植毛施術の後にかさぶたができる、むくみが出るなどの症状がありますが、基本的に一過性のものであり、継続した副作用はほとんどありません。

8. 

   スカルプ系のシャンプーって効かない印象ですけど、
   実際に効果はあるのですか？

   髪の毛が成長するために、頭皮環境は整えておいたほうがいいと言えるでしょう。しかし、それだけでは男性型脱毛症（AGA）は改善されません。男性型脱毛症は、テストステロンという男性ホルモンが薄毛の原因とされるDHT（ジヒドロテストステロン）に変換されることや、そのDHTが髪の毛とくっつくかどうか、といった要素でなりやすさが決まります。頭皮環境は整えつつ、男性型脱毛症に対応した薄毛治療を行うことが必要です。

9. 

   頭を叩くと髪の毛が生えてくると
   聞いたことがあるのですが本当ですか？

   頭皮に刺激をあたえることで、血行が改善され髪の毛にいい効果を期待することはありえるかもしれませんが、それは専門の方が行うことに意味があると言えるでしょう。また、頭皮に刺激をあたえると効果があるということには科学的な根拠があるとは言い難いので、まずは日本皮膚科学会が提唱する基本的な薄毛治療をおすすめいたします。

10. 

    AGA（男性型脱毛症）ってどのようなメカニズムで
    発症するのですか？予防策はないのですか？

    男性ホルモンであるテストステロンが、5α還元酵素と結合することで生まれるDHT（ジヒドロテストステロン）がAGAの原因です。このDHTが髪の毛に脱毛のシグナルを送ることで薄毛は進行します。予防策としては、AGA治療薬の服用が効果があるとされています。予防として使う場合でも、医師に相談のうえ正しい知識のもとご利用ください。

    当院サイトで医師が解説するAGAの原因はこちら