植毛の技術力向上と
きめ細やかな配慮を大切に
- 大阪院 看護師
- TYさん
植毛の奥深さ。
試行錯誤しながら
新しい技術を身に付けてきた
私は脳外科で看護師をしていましたが、転職を考えたときに「植毛」に出会いました。最初は「植毛って何?」というところから始まり、調べるうちに「初めて知ったけど面白そう」とアイランドタワークリニックに入ったんです。
実際にやってみると、脳外の仕事とは全く違う業務の連続でした。自分がやればやるほど、ここはなんでなんだろう、じゃあこうしたらどうかなって疑問が湧いてくるんです。でも、そうやって試行錯誤することでどんどん新しい技術が身に付きます。
たとえば、採取のときも患者様一人ひとりの特徴に合わせてサポートを行います。先生によっても止血や麻酔のタイミングが違うので、この先生の時はこうしようとか、先生に合わせて施術のサポート方法を変えるなどの工夫もしています。
その経験の積み重ねが、私の技術を向上させているのかなと。自分の努力次第で技術にバリエーションが増えていっているのは実感しています。
技術にバリエーションを持たせる理由
アトピーなどで皮膚の状態が良好でない方で、植毛のメリットを十分に受けられないと判断される場合は、必ず医師に報告するようにしています。また、3,4回と場所を変えて植毛を受ける患者様の場合は、皮膚が厚みを持ち硬くなっていたり荒れたりしていることがあります。その場合、採取の難易度は上がります。
癖毛が強い方も難しい施術になります。皮膚の中でト音記号のようにクルっと「J」になっていると採取しにくく、力を入れ過ぎるとピンポイントに圧がかかってしまうので、優しくつかんでゆっくり抜くイメージで行うんです。
そして、やってみないと分からないことですが、健康的な皮膚でも毛根と皮膚組織の粘着が強い場合は、どうしても抜けにくくなって採取の難易度が高くなることもありますね。
私たち看護師は、こういった複数の難しい症例に対応するために、自分なりの技術にバリエーションを持たせています。
患者様への配慮は
ミスを起こさないことにつながる
なるべく看護師っぽさを出さないようにしています。バタバタ足音を立てて動いている様子は、患者様も気を使いますし、ミスにつながりやすくなると思うんです。どんなに忙しくてもゆっくり動き、一つずつしっかり確認することを心がけています。
別の看護師さんが確認したから私は確認しなくてもいい、なんてことはないんです。責任が持てるように、必ず自分で確認することが大切ですね。
大丈夫ですかと聞かない理由
患者様には「大丈夫ですか?」という聞き方をしないようにしています。その問いに対して、ほとんどの方が「大丈夫です」と答えるから。
患者様の考えや気持ちを分かっていないと、対応できない部分ってありますよね。だから本音を聞きたいので、反射で「大丈夫です」と答えるような質問はせず、「痛くなかったですか?」など言い方を変えて患者様に接するようにしています。
これからも、患者様とより良いコミュニケーションが取れるように接していきたいですね。